詩はお守り
若松英輔さんの『詩を書くってどんなこと?こころの声を言葉にする』を読んでいい気分になった。
詩は声だと思った。孤独から生まれる声。だから読んでてうっとりするし、落ち着く。『死ぬまで生きる日記』の著者土門蘭さんが、芥川龍之介や太宰治の作品を読んで息がしやすくなる感覚って、こういうことなのかな。
語ることや言葉にして見えるようにする営みは、自分の中にあるものと同じものを出す行為だと思われるけど、出そうとすることによって出なかったものを感じることができるのではないか。だから、言葉にしようとすることで、言葉にならなかったものを感じられるのではないか。そう新たに教えてもらえた。
恥ずかしながら、ここ最近ようやく茨木のり木さんの詩を読み始めた。
背中をバシッと叩かれた。詩はわたしのなかでお守りになった。
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