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MERIDA REACTO(CF3)インプレッション(その2)

基本的な構成や性能を見た上で「どんなカスタマイズをするのがいいかな」「どんな場モデルを選べばいいか」「どんな買い方がベストか」そんな事を少し考えてみました。
やはりリアクトの持ち味はレース向けの剛性感でしょう。リアクトとスクルトゥーラはシート角やヘッド角やホイールベースなどは同一です。比較してみるとフレーム全体のボリュームがかなり違います。「ガッシリ」した作りで実際の乗り味も見た目通りと言えます。

50mmハイトホイールとの相性に驚いた


前回のインプレッションではオリジナルのホイールを使用しました。カーボンの40mmハイトにJベンドスポークという仕様です。
今回写真にある仕様はボントレガーのXXX4というホイールでリムハイトは47mmでストレートプルタイプのスポークになります。モデルとしては古いですがリム内幅21mmとここ最近のハイエンドホイールと同一の仕様と言えます。

前のオリジナルホイールも良かったのですが、空力性能の高いホイールを組み合わせた時は「そうそう!コレだよコレ!」と思わず口走ってしまう程でした。
個人的に50mmハイトのホイールが好きと言うのもあるのですが、60mmだと剛性が上がり過ぎてしまったり、若干軽快感に欠けるのです。
日本のレースイベントに有りがちな、アップダウンを繰り返す周回コースや、平坦なクリテリウムのようなコースには最適だと感じました。

REACTOの特性が活きるのはやはりレース

当然どんな使い方をしてもOKなのですが、REACTOの剛性感やハンドリング特性を考えると「国内のレース系イベント」を楽しみたい方にオススメです。公道レースでも「おきなわ」の様に全体的に速度域が高く下り性能が求められるレースに向いています。
元々の構成が良いのがMERIDAバイクの美点です。上記のようなイベントに出る事を考えてる方はREACTOを軸にバイク選びをしても良いのではないでしょうか?


どんな風に仕上げるのが良いでしょう?


この記事でも触れた通り車体の基本構成が優れてるのがMERIDAの利点です。
好みに仕上げるために「サドル」「ハンドル周り」「ホイール」辺りを変更したら本当に弄る場所がありません。ステム長なども吟味されてますし、サイズ毎のクランク長設定やハンドル幅の設定など「本当によく考えてるなぁ」と感心させられます。
105Di2仕様のREACTO6000をベースにストック仕様で乗り出して、ホイールを好みのモノに替えるのも良いですね。REACTO8000に関しては最初からレイノルズのホイールがセットされてきます。本当に弄る所がない(笑

12速のDi2に関しては105グレードの変速性能が十分レベルだと感じていて、重量に目を瞑れば満足できてしまうレベルです。REACTO6000を購入してパワーメータ付きクランクに換えて、好みのホイールを用意する。レースを転戦するタイプのライダーにとっては初期コストを抑えつつバイク自体の戦闘力が確保できるのは魅力です。

サンクスサイクルラボでの一番賢いバイクの買い方

個人的には車体のオーダーのタイミングでフィッティングサービスを受けて頂いて、フォームにあったポジションセッティングを行い、必要であればハンドルやサドルをそのタイミングで変更してしまうのがオススメです。
弊社でしたらMERIDAのバイクにも精通したフィッター(私です)がおりますので、ポジションの話だけでなく体格や乗り方に合わせてサイズ選びや仕様なども相談に乗れますよ。

本題から少し外れてしまうのですが、弊社お買い上げでないバイクでもフィッティングをお受けしているのですが、中古やオークションなどで車体をお買いになる方のフィットをする事も当然あります。売主自体がフレームサイズを把握してなかったパターンや「適正身長がコレくらいだから」「「前のオーナーと身長が同じくらいだから」と思って購入してフィッティングしていくとフレームサイズが微妙に合ってない!と言うパターン散見するのです。
ある程度まではどうにか出来ます。でもやはり根本の設計はかなり大事になりますのでバイクを購入する際は是非ご相談頂けると幸いです。

2台目の車体でこのクラスのバイクになる方が多いのですが、今お乗りのロードバイクでフィッティングを受けて頂いて、そのデータを元にサイズ選定やハンドルやステムなどのサイズ決定をするのが一番良いですし無駄がないですよ。