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LAKE KX333は日本限定モデルなんです。

LAKEといえばCX332が最近では話題でとてもよく引き合いを頂きます。
しなやかなカンガルー革アッパーとBOAクロージャーに熱成形ヒールカウンター。
一度足を入れたら虜になってしまう人が続出ですし、使えば使う程馴染んで来て手放せなくなります。

さてCX 332のおかげでドップリとLAKEファンになり沼にハマった訳です。

そしてCX403に手を出して。。。
代理店のキルシュベルクさんと「CX332の紐靴バージョンとか出さないんですか?」とクソうざい長文メールをしたためたりしまして。。。その時に「KX333とかどうですか?」とご案内を頂いたのです。

でね。。。来ちゃったコレ。。。LAKE KX333

実はLAKE 日本代理店のキルシュベルクが企画したモデルで本来は競輪選手用のシューズなのだそうです。開発のヒストリーなんかもお聞きしたりしました。
もうね。。。本当にこの人自転車のシューズ好きなんだな!そう思いました。
競輪(トラック競技)に必要な機能をしっかりと詰め込んであります。

でも、その一つ一つを紐解いていくと。。。

「え?ロード用シューズとしても全然いいじゃない!」

となって「えっえっ。。ああああああ一つ送ってくださーい!」って返信してしまいました。アホなんかな。。。アタクシ。

KX333最大の特徴は「紐靴タイプ」である事

コレはトラック競技の場合ビンディングを使わずに「トウストラップ」でペダルとシューズを固定する場合があります。そうするとBOAダイヤルが邪魔になってしまうのです。BOAだと履き口側から締め込んだり出来るのがメリットなのですが、サイジングなどによってはワイヤーが当たったりしてしまうのがデメリットです。
全体的な固定力はBOAの方が上ですが紐靴は足当たりがソフトなのが魅力です。

オシャレぽく見えるというメリットもあり、人気だったりするのですが機能的な理由で紐が採用されています。

シューレースも考えられたものが使われています。

スズキが一番唸ったのはこのポイントです。正直な話「紐靴は固定力がイマイチ」と思っていました。でも、このシューレースはアイスホッケーのシューズなどに使用される、伸びの少ないタイプでかつ幅広仕様なのです。
脱ぎ履きは少ししづらいのですが足入れしてみるとアッパー部が「面」で支えられているのを感じることができます。他の紐靴と感覚が全く違うのです。

シューズのアッパー部についてもう一つお話をしておきますね。実はこのKX333は1モデルでアッパーの素材違いがあるのです。クラリーノという人工皮革のモデルと、アクションレザーと言う牛皮のモデルがあるのです。クラリーノは軽さとしなやかさ、アクションレザーは足馴染みと剛性を確保しています。
この辺は競輪選手からフィードバックでこうなったそうですが、日本だけでしか売らない小ロットのシューズでこんな仕様にする。。。驚きました。

ガチやん。。。コレ。。。

クリートセッティングの為に取り付け穴の仕様が違う!

もはやマニアック過ぎて大抵の人は理解できないポイントになり始めてるかもしれません。トラック選手はクリートの取り付け位置を前側にセットするのを好む場合があります。通常のクリートホールだと位置が出ない事を考慮して、他のモデルよりも5mm前側に長穴仕様になっています。

ソール硬度はCX332と同じ硬度13です。ソールの反りなどは少し高めでレーシングシューズとしては一般的。全体的な足型は少し細身なように感じます。
ただ、KX333最大の特徴は「ワイドサイズがある」という事です。

紐靴で有名な某G社の靴正しいサイズで履けてる人殆どいないんですよ。。。
紐タイプの靴使ってみたいな!そう思った方是非KX333試してみてください。

重量はLAKEでも細軽量級の208g!

どんな人にこのシューズが向いてるの?

・ガチの競輪選手もしくはトラック競技者(当たり前)
・CX332を持ってるけど雨の日などを考慮したセカンドシューズを探してる人
・足のボリュームがあったり甲に出っ張っている部分があって気になる人
・軽量のシューズが欲しい人で柔らかいフィッティングの靴を探してる人

シューズのサイジングやモデル選定で悩んでる方是非ご相談くださいね。

これね、見せていただいたプロトタイプで1足しかないKX333のカンガルー革モデルです。39.5ノーマル幅しか無いそうです。現物見ましたけど信じられないくらいにしなやかでロゴもカッコよくて。。。欲しかったなぁ。。。サイズ合わなくて断念しました。

このグラフィックでKX333作ってくれないかなぁ(ボソっ


LAKE KX333 44000(税込)

何だかんだ言って靴が好きな スズキ