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ボントレガー RSL エアロロード ハンドルバー注目です! 

ここ最近はエアロに関する注目度が高まっているのですが、ブレーキブラケットの角度規制などにより幅の狭いハンドルバーに対する注目度が上がっています。
ロードレースの場合は規定で340mm以上の幅が必要ですが、トラックでは300mmを切る勢いで狭いハンドルが最近は使用されているのです。
理由は単純で空気抵抗の削減効果はバイクの前側を低く狭くする事が大事だからです。

これはアダム・ハンセン氏が実際にお店で実演してくれたエアロフォームの解説ですが、彼は大柄なのでいつも工夫をしていると言っていました。みてください前側をこれだけ狭くできる訳です。

ただ狭いハンドルは操作性に関してはシビアになるので、トレーニングがとても大切です。この辺はフィッターなどに相談していただくと良いかと思います。
適切なハンドル幅は「肩峰」という肩関節の出っ張った部分を基準に下ハンドルを同じ幅にするのがセオリーです。これよりも±1−2センチの範囲が適切だと思います。

実際にRSLエアロロードハンドルを見ていきましょう。

上側は極端に幅広ではないエアロ形状をしています。実測重量は231gで軽量です。
ケーブル類を内装するための穴が空いていますがステムの内側を通す為の穴は空いていいません。

形状はボントレガー特有のVRC形状ではなくリーチは80mmと短くなりました。今までのVRC形状のハンドルバーをお使いの方はステム長が少し長くなるかと思います。小柄な方にとってはメリットが大きそうですね。
個人的に少し惜しいと思うポイントは下ハンドルの形状で、一般的なアナトミックシャローに近いのですが、VRCやクラシックベンドに比べてブレーキレバーが遠くなってしまいます。

実際には新型MADONEのハンドルシェイプと同一形状になりますが、こちらは通常のステムが使えるので、ある程度セッティングの自由度が高いのが特徴です。

ここ最近のエアロハンドルに多く見られるフレア形状をしています。また、上ハンドル部はスプリント時に腕が当たらないように工夫がしてあるのはポイントが高いですね。

今回オーダをいただいたのは380/350mmというサイズでブラケット部は350mm!
下ハンドルの奥が360mmで手前側は370mmで1番手前側が380mmという構成です。実はスズキも使っていますが、かなりコンパクトなフォームを取ることが出来ますよ。
また女性ライダーにとっても使いやすい寸法ではないかと思います。

以前は380mmのハンドルを使いレギュレーションの範囲内でブラケットを内側に向けていました、このハンドルにする事により操作性に問題のない取り付け角度で使う事ができたのは良い点です。ブラケットをハの字にすると、どうしても肘が外に出やすくなります。フォームをコンパクトにできるのは利点だと感じました。
問題は少しダンシングがしづらい事です。なので個人的にはトレーニングの行き帰りなんかに軽くダンシングの練習を入れたりしています。

割とマニアックな製品だとは思うのですが、スプリンターや小柄なライダーや女性にとっては魅力的なパーツだと思います。サイジングの事は是非フィッターにご相談してください。できればフィッティングを受けた上で交換などを考えるのがベストですよ。