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パナソニック スチールバイクを扱い始めました・パナソニック FRCC13 その3( 乗ってみました)


まぁ、とりあえずは乗ってみないとお話になりませんよね。
一応お店の試乗車ですので(身分証を提示頂くなどの一定の条件をクリアすればOKですよ)スズキ自身は割とスチールバイクを所有したり乗った経験はそこそこあります。
イタリアンブランドの物もありますし、国内ビルダー製の物もあります。
その経験を踏まえた上で書いていこうと思います。

皆さんは「スチールバイク」(クロモリ)の乗り心地と言うとどんなものを想像しますか?「しなやか」「乗り心地がいい」こんな感じじゃないでしょうか?
確かに間違いでは無いのですが、昨今のスチール系バイクは良質なスチールパイプの入手性が下がっているせいもあって「値段は手頃だけど重くて硬い」そんなものも多いのです。

FCRCC13のパイプ構成は、トップとダウンに高剛性チューブであるR8630を配して、ヘッドとシートにシートステイ&チェンステイには017という軽量チューブが使われています。基本的には「しなやかさ」が強調されやすい組み合わせです。

これこれ!皆が想像するスチールバイクの気持ち良さってこれ!

今ロードバイクを楽しまれている方の大半はアルミバイクからスタートして、カーボンに移行された方が多いと思います。そんな方からすると、スチールバイクの踏み出しは「もっさり」と感じるかも知れません。
特徴的なのはペダルに入力していられる時間です。長い時間入力できるの様に感じます。過剰な剛性がある訳ではありませんし乗ってて疲れるという感じもありません。

踏み出しはモッサリしてるかも知れませんが、そもそもの剛性値が低い訳では無いのです。スチールバイクのペダリングフィールなのです。このフィーリングさえ掴んでしまえばどの速度域でも気持ちよく走らせられます。
このば行くの楽しさを実感しやすいのは街乗りの様な気もします。ストップアンドゴーの多い場所でタイミングさえ掴んでしまうと、気持ち良い加速感を味わうことができます。信号立ち上がりから車の流れに乗り始めるあたりからのフィーリングは最高ですよ。


インテグラルヘッド仕様のハンドリングが素晴らしい!

一般的なスチールフレームにカーボンフォークの組み合わせは、現代のバイクと比べると、どうしてもヘッド周りの剛性が落ちがちです。
このモデルインテグラル仕様で軽量な上に剛性も高く、見た目のバランスも崩れていません。もがいた時に前側のフィールがしっかりしているのはとても心地よいものです。ハンドリングも素晴らしくて、高速コーナーでも破綻しないのが良いです。

折角だから練習会でも使いました

エアロ系バイクが沢山来るような練習会でも使ってみました。ホイールはカーボンディープを使いましたが、遜色なく付いていけましたしデメリットは感じませんでした。
ローテーションを繰り返す集団走なのですが、集団後方から付き直す時や、アタックしてから淡々と踏んで行く時は気持ちよく伸びていきます。
ポイントはバイク前側のポジションは空気抵抗を考えたコンパクトなセッティングにする事。サドルセッティングは現代的な前乗りにしないで、あくまでも「スチールのペダリングフィール」に合わせられるようなセッティングにすると良いですね。簡単な話です「昔からのセオリー通りのセッティング」にするだけです。

古の決戦用ホイールを組んでみました。これで8.5キロはスチールバイクを知ってる人からすると「超軽い!」といえます。重量面からしたらミドルグレードのディスクロードと変わらないかも知れません。楽しく乗れてて雰囲気も最高で、しかも練習会でも付いていけちゃう。これは「大人のバイク」だなぁと思いましたよ。