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京大特色受けてみた

こんにちは、3.14です。今回は、私が高3の年末に受験した京都大学特色入試について書きます。因みに私は農学部地域環境工学科を受験しました。
※内容は2023年度のものなので予めご了承ください。


概要

一般的に学校推薦型選抜・総合型選抜といわれるものを京大が「特色入試」と一言にまとめている感じです。どの選抜方式を選択しているかは学部によって異なります。

なぜ受けたのか

答えはシンプルで、推薦入試というものがいったいどういうものなのかこの目で確認するためです。特別思い入れがあったわけではなく、単純に好奇心です。実際、出願にあたっての準備は大変でしたが結構楽しかったですね。特色入試という制度は中学生の頃から知っていました。飛び級合格者の話をニュースの一報で見たためです。

受験

1.準備

まず、募集要項をよく読んで受験学部学科の必要書類を用意します。大方は大学の方に掲載されています。ある程度調べないと書類作成が難しくなると思います。

2.作成

一次試験は調査書,学びの設計書,学業活動報告書です。総合型選抜では学校推薦型選抜と違い内申の制限がないので基本は出願できます。人に見せられないような内申でも何とかなりました。一次で肝となるのは学びの設計書です。かしこまった言い方ですが、あくまで志望動機を書けばいいだけです。大学側がどういう人材を欲しているのか、どういう活動を入学後にしたいかなどを考えながらやるといいんじゃないでしょうか。A4用紙×3枚にこれらをまとめます。私はさほど時間はかからず2日程度で終わりました。どこかのページに半年かかるとかありましたが、個人差によると思いますね。

3.出願

一次に必要な書類を封筒に入れて投函します。宛名ラベルは大学の方から印刷できるので特に心配することはないです。もし不明点があれば大学に志願者本人が直接電話して聞けばいいと思います。ただし、休日は辞めたほうがいいですね。一回聞こうと思って電話したのですが、休日だったために誰も出なかったので。その後、不明点は自力で解決したので問題ないです。

4.一次結果

ホームページで知らされるわけではなく、京大から自宅宛てに封筒が郵送されます。私はその封筒に受験票が入っていたので合格でした。驚くことに学籍登録書や入学手続き関連のものも同封されてました。他の合格者の方もそうなんですかね。でも、こういうのって普通全部終わったあとに送られるものだと思っていたのでびっくりしました。

5.二次試験

小論文(3時間)と面接(4時間)から構成され、試験時間が合計7時間です。小論文は英語と物理が出題され、融合問題もありました。国際学会とかで紹介されるような論文を切り取ってきましたという感じでしたね。実際解いてて分からない単語はなかったので、何を求めさせるのかは理解出来ました。英単語を2週間で3万単語程度入れてよかったです。ざっくり問題について触れると以下のとおりです。
農村地域に関する英文,物理(力学),海面水温に関する論文でした。前半は文章中の要旨を抽出して考察を交えて書くだけなので解きやすかったです。物理は力学で、条件が面倒でした。最後の問題が一番難しく問題理解に時間がかかりました。
面接は結構長丁場でした。京大教授が4人座っている前で課せられた課題を解きます。しかも、問題文はプラスチック製のカードに記載されており、せーのと言ってめくらないといけません。私は非常に困惑すると同時に笑いそうでした。聞かれることは志願理由→英語面接→物理の解説→写真から効率のよい農業の提案→自己PRという感じです。この流れで行って30分くらいでした。面接というより口頭試問に近かったです。それに募集要項のどこにも面接に英語があるとは記載されていませんでした。そもそも部屋に入ったときから、志願者が着席する近くにホワイトボードが置かれていて嫌な予感はしました。その予感は当たり、実際にその場で問題解説をする必要がありました。ただ、問題自体は基礎を抑えていれば何とかなりましたね。試験終わりまでの待ち時間は持参した本を読んで気を紛らしました。一番目だったこともあり、面接が終了して3時間半待ちましたが本に集中してたのですぐ時間が経ちました。

6.二次結果

もしかしたら受かってるかなと淡い期待をしつつ、絶対不合格という確信もありました。それは英語面接が出来なかったためです。そして結果は想定どおり不合格でした。もともと二次行ければいいなという感じだったし仮に最終試験まで行けたとしても共通テストで切られていたと思うので、ここで落ちてよかったと思いました。

試験を終えて

高校生の間に特色入試という機会を得られたことに大いなる達成感を得られました。挑戦して本当によかったと思います。試験の難易度や合格率とか関係なく、特色入試というものを受験するという経験が残ったので十分です。試験は夕方ごろに終わったので、特に観光することなく帰宅しました。一回清水寺には行ってみたいですね。また、特色入試の問題の詳細は今年の夏くらいには公開されるのではないでしょうか。令和5年度の問題は5月初旬でしたね。もし挑戦してみたい人がいたら幸いです。