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自分軸はしっかり持とう

 『自分軸』という言葉を、よく聞くようになった。
 これも今大事な事だから、引き寄せているのかな?

 子供の頃の私は、我が儘で、ドラえもんの登場人物だとしたら、間違いなくジャイアンだった。
 大人になってからも、本当に自由人だったと思う。
 趣味はバイクで一人旅。
 纏まった休みには、一人用テントと最低限の小さい荷物を持って、日本中を旅していた。

 だけど、結婚して、子供が出来て、借金返済して、住宅ローン返済して、なんて事に翻弄されている間に、その頃の自由な自分をすっかり忘れてしまっていた。

 元々、借金は嫌いだった。
 だから不可抗力で多額の借金を抱えた時、少しでも早く返済しようと思った。
 それが家族の幸せの為だと信じて、「自由でいたい」と叫ぶ魂の声を無視し続けてしまった。
 そしていつしか、その声すら聴こえなくなり、魂が抜けたような感覚のまま、マシーンのように働いた。
 そして強制終了されるように、身体が痛み出し、動かなくなり、、、

 結果は家族に感謝もされず「離婚」だ。

 相手のせいだけじゃない。
 自分を見失っていた私は、いい母親ではなかった。
 娘が一番辛かったと思う。

 やっと目が覚めて、離婚を決意した時、なぜか心がウキウキした。
 最初に思った事は、

 「また、旅がしたいなぁ」

 だった。

 今は前を向いているし、頑張ってきた自分を労ってあげたいと思えるようになった。
 自分を大切にできない人間は、周りの人を幸せにできないと、身を持って感じたからだ。
 
 日本の女性は、子供や夫を優先にする事に慣れすぎてしまっている人も多いんじゃないかな?
 自分軸を失っていた時の私は、自分の好きな食べ物すら思い浮かばなくなっていた。
 家族が好きな物ばかり作り、自分の食べたい物は、お金の無駄だから買わない。
 そんな事を続けていると、コンビニ弁当やレストランメニューも即決だった私が、段々迷うようになり、いつまでたっても決められなくなった。
 そうやって、自分で自分のヒエラルキーを、家族の最下層へと押しやったことで、家族も私を下に見るようになった。
 ボロボロの身体に鞭打って働く私の姿は、いつしか当たり前の光景になり、体調を心配される事もなくなった。

 だがしかしだよ!!

 自分を大切に思えるようになった途端、食べるもの全てが美味しく感じるようになった。
 特に旬の食べ物とか、感動する程美味しいと思える。

 家族の我が儘にいちいち付き合わなくなったことで、心にも余裕ができた。

 結果は離婚で、娘には辛い思いをさせてしまうのだけど、今までよりも関係が良くなったように思う。
 誰のせいにもせず、前向きに頑張ることで、娘も私を応援してくれるようになった。

 このnoteを読んだ人の中に、もし思い当たるフシのある人がいたら、少しだけ自分を労ってあげて欲しいと思う。
 自分軸をしっかり保って心に余裕ができると、他人への理解も深まる。
 無理に我慢しなくても、つまらない事に心を乱されなくなる。
 だから少し、自分に優しくしてあげてほしい。

 私はよくやっている。
 いつも頑張っている。
 今まで本当に頑張ってきた。
 幸せになっていいはずだから、
 誰も褒めてくれなくても、
 自分で自分にご褒美あげる。


 そう思って、美味しい旬のご馳走でも、食べてみて欲しいな。

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