まさかスイカが味方になってくれるとは

毎年「今年の暑さは」と周囲の老練農家たちが口を揃える。で「今年はマジのマジでやばい」と大きな嘆き。実際、温暖化に強いと言われていたアンデス原産のトマトでさえも成ったまま腐るほど暑過ぎた。

でもそんな熱波だからこそより甘く美味しくなるものがあった。それがスイカだ。暑ければ暑いほど甘くなるそうで。また定植してから梅雨のタイミングともうまく噛み合ったのもよかったみたい。

スイカは収穫が最も難しいとも言われる。1日早ければ硬いし遅れれば柔くなる。今日か明日かとドキドキしながらヨーシ今だ、とハサミで素敵なタイミング。

美味しかったと喜んでもらえるお客の声がまた嬉しくて。それほど好きでもなかったスイカだがすっかり僕もファンになった。

実は今夏、大玉を3個、小玉を10個ほど食べた。それまで持って行ってたスポーツドリンクよりも元気が持続することもわかった。スイカはたぶん科学以上にエネルギーチャージ力に優れているに違いない。

僕は畑を始めて3年と5ヶ月のごく普通の家庭菜園家。だがスイカはちょっとこだわっていきたいと思うようになりつつある。ああ来年の夏が待ち遠しい。暑くなるほどスイカやで。

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