硯考 坑仔巌硯の下墨量を上げたいのですが・・・(1)
坑仔巌硯というのは端渓硯の中でも目が細かい硯で、ふつうは水墨画やかなあたりで使われることが多いのではないかと思います。つまり、このような用途では墨が細かく磨れることが重要で、磨れる量(下墨量)についてはそれほどうるさくありません。
今回は、10インチ(約25cm)を超える大きな坑仔巌硯を漢字用に使えないかという質問です。これは簡単そうで、結構難しい問題です。
墨の下墨量は一般的に硯石の目が細かくなるほど低下します。したがって、漢字を書く際に下墨量を得るには、端渓硯の場合は