見出し画像

Thale Viet 【ヴィエンチャンにあるベトナム料理店】

昨夜は泊まっているホテルの近くにあるベトナム料理屋へ行った。『Thale Viet』という店である。


ミーサオボーと豆腐料理を頼んだ。豆腐料理はトマトケチャップ風味のタレと魚醤ベースのタレをつけて食べる。美味かった。

店内には店を仕切るベトナム人マネージャーの男性がいて、その人のしゃべる声が大きくて、甲高くて、耳障りでもあった。

ヤー、ヤーと言っていたので、おそらく南部の出身者に違いなかった。久しぶりにベトナム語を耳にした。女性の客がそのマネージャーに、「エムオイ」と声をかけているのも何だか懐かしかった。

ベトナム人の客も代わる代わる入店してくる。皆、声がでかい。

この声のデカさにベトナムと関わる最初の頃は少々戸惑ったのだが、最近ではたまにこのアジアの客気とでも呼べるものに触れないと、物足りない気がしてくるので不思議である。

日常的に触れているのはしんどい、しかし、この声のデカさから来る客気や独特の厚かましさはアジアの核を占めるものだと思っているから、やはり、無視をすることはできないのだ。

不愉快なノイズであればあるほど、ともすればコンフォートゾーンに隠れがちな自分が、このノイズのせいで、嫌が応にもそのコンフォートゾーンから抜け出なければならない気分にさせてくれる。そういう効用がある。

それから、私はこういうラオスにあるベトナム料理店のような場所が好きである。海外で形成される日本人町や、チャイナタウン、コリアンタウンのような場所が面白い。

ベトナムのホーチミンにいた頃には、よく7区の韓国人街まで足を運んでいた。7区は高級住宅街でもあったが、ベトナムの他のエリアとは異なる雰囲気を街全体が醸し出していた。

異邦人である自分が、やはり、同じ異邦人である人たちの街へ行く事に興趣を覚えるのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?