見出し画像

The Bedrooms Boutique Cafe再訪【オンヌットのおしゃれカフェ】

ここ1週間ほどはあまり外出しない日々が続いていた。オンヌットのアパートにこもり、ほとんど徒歩の移動だけだった。飯を食いに行ったり、ちょっとした買い物をしに、コンビニに行くだけだ。

まさにこれこそ海外ノマドというものかもしれない。オンヌットは住み慣れた街だ。便利であるが、私にはあまり真新しいものが無かった。

今日はせっかくだからと、アパートの隣にあるお寺に行ってみたが、そのお寺も特に心を打つものは無かった。境内に割と車やバイクが入ってきてしまうので、なんだか忙しない気がした。

私が好きな寺は、都会にあるのに寺に入った途端に静寂に包まれるような感じがして、一気に心が落ち着くような気にさせてくれる寺である。パワースポットだと体感させてくれるような寺はたまにある。

さてさて、そんなわけで本格的に外出するのは久しぶりであった。

私はあたかも下界に降りていくような気分でオンヌットからのバスに乗った。二番のエアコンバスである。

時間は正午を過ぎているくらいだったが、座れないぐらい混んでいた。運良くエカマイを過ぎたあたりで席が空いて座れた。私はバンコクにいるとき、そして、時間に余裕があるときは出来るだけバスを使うようにしている。BTSやMRTを使っても良いが、単純にそれらはバスの二倍以上の費用がかかったりする。

それと、アジアのバスの不便さに身を委ねたいという気分もある。最近は流石にエアコン無しバスに乗ることはあまりないが、タイでバスに乗ることによって、古きよきタイというか、特に自分がバックパッカーだったころを思い出すことができるのである。

渋滞中はイライラするし、エアコン無しだったら、汗だくになりながら苦行のような体験を強いられるバンコクのバスなのだが、そういう苦行すらも近年の先進国化しつつあるバンコクでは貴重になってきていると思う。

プロンポンに着いた。人混みに紛れた。このあたりはあまり変わらない。私は日本語の本が売られている古本屋と、紀伊国屋書店に行って本を買った。

自分にとってはやはりバンコクはハブのような場所である。他のアジアの都市でバンコクぐらい日本語の本が買える場所を私は寡聞にして知らない。

キンドルの電子書籍リーダーも持参しているが、あれはどうしても本を読んだ気になれない。紙の本に向かって、ウンウンと呻吟しながら知的な格闘がしてみたくなる。そうやって読書していると眠くなって昼寝してしまうのもまたタイではあった。

プロンポンで買い物を済ませてからオンヌットの『ベッドルームズカフェ』に来た。来るたびに大体空いているから、私はこのカフェによく来る。

スイカのシェイクを頼んだ。80バーツであった。バンコクの平均的なオシャレカフェの値段よりは安い。

先客の中の幾人かにアジア系の男たちがいて、大声で喋っていたり、スマホをわざわざハンズフリーにしていた。連中は周りへの迷惑など考えなさそうだ。(Noteに前、同じようなことを記載した覚えがあるから、どうしても似たような人間がカフェに来てしまうようだ)

前、カフェのWi-fiは時間制限が無かったが、今ではどうやら1時間という制限がつけられてしまったらしい。ちょっとした変化なんだが、残念だ。寂しげなカフェでPC作業をするという、私の趣向に最適なカフェだったのだが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?