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カオタキアップ の頂上には何があるのか

まあ一回くらい登ってみるか、なんて軽い気持ちで登ってみたら頂上遥かなり。

 ホアヒンのビーチを南の端まで行くと、カオタキアップ頂上まで続く山道のゲートがある(写真右下)。海抜0メートルからスタート。 先は長い。道沿いのお店で携行するペットボトル水など補給。

初っぱなから「マジかよ」となる長くて急な階段。まあ、登らなければ始まらん。
いきなり猿。
登っていくと現れる順にモニュメントその1。
周りは猿だらけ。

 どこもかしこも猿。隙を見せるとペットボトルやお菓子、食べ物など狙って近付いて来る。食べ物類は見えないところにしまっておく方がよい。

ああ海は広いな大きいな。休憩。

モニュメントその2。 ここで道を間違えた。この緑矢印に進むのが正解。自分は赤の方向に進んで要らん苦労をした。
 緑の方向に進めば廃墟のような建物が右手側にある。道は下り坂になっているが、こっちを道なりに進めば中腹にあるカオタキアップ寺院に着けたはず。

これは赤方向の端から撮したカオタキアップ。矢印部が頂上。あそこまで行く。矢印左下の白い塔がカオタキアップ寺院。

緑からならバイクが写っている道にすんなり行けるはずだが。

赤方向の先には道がない。この場所から柵を乗り越え、胸ほどの高さの段差を降り、ワイルドブッシュを突っ切った。緑方向から行くには少しばかり戻れば良い訳だが面倒臭かった。

中腹の寺院に続く階段の手前に売店がある。まだ先がある。水分補給を忘れず。

猿に襲われるため食べ物は携行するな、と看板が出ている。自分もペットボトル飲料を飲んでいたら音もなく忍び寄られた。山道を登っていると疲労で注意力、判断力が鈍ってくるので都度再確認する。

寺院の脇に賽銭箱の管理をしている尼僧さんがいた。いくら寄付するのが妥当なのか判らず、200B入れたら尼僧さんが少し驚いた顔をした。寄付をすると手首に巻くカラフルなお守りをくれる。やはり200Bは多かったのか、尼僧さんはあなたの奥さんの分もと言ってお守りを2つくれた。さてここで、もしかしたらこれ以上は登れないかも知れないと少しばかり期待したのだが、尼僧さんに尋ねると「登れる」。

寺院の奥の隅から出ると、ここを登るの?え?マジで?というサプライズルートが。確かに人が通った形跡はあるが、階段じゃない。手前の岩からして結構大きく、クリアするのに一苦労。

頭上に被さる藪。不安定な足元。マジかよ。

マジかよ。

マジかよ。ついでに人っ子一人いねえ。

これが、カオタキアップの頂上にあったもの。灯台かな。

 ここまで安全柵などない。落ちれば死ぬ所もある。そしてこの写真の茶色いのは全部猿のウンコ。登り道も全て猿のウンコが敷き詰められた状態。寺院から頂上まで、不思議と猿に遭遇する事はなかった。しかしウンコがそこいらじゅうにあるという状況からすると、夜には猿が群れで戻って来ているはず。夕方以降山にいるのは危険。おそらく100パーセントぐらいの確率で猿に襲われる。危険な勾配に立ちながら、凶暴な猿の群れに助けもないで襲われる状況になる。絶対に夕方以降登ってはいけない。

遥か先に見えるホアヒンの海岸線。頂上からの景色は悪くなかった。
こっちはカオタキアップ 漁港。

 下山してさっきの尼僧さんに挨拶すると、強靭ねー(タイ語で「ケンレーンマーク」)。しかしぶっちゃけ言うと、登頂時は汗が滴り落ちて息も絶え絶え、翌日は太ももが結構な筋肉痛になった。

 
*この記事はライブドアブログにて2020年3月8日に公開された記事をnoteに引っ越ししたものです。

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