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T1第29節 ムアントン・ユナイテッド対チョンブリーFC観戦記【タイリーグ2023-2024】


まえがき


どうも、きーきあっです。

タイリーグも今節を含め残り2試合。
週末の試合に先駆けて行われた、ポリス・テロFC対バンコク・ユナイテッドの結果により、ブリーラム・ユナイテッドの3連覇が決まりました。

そうなると気になるのは残留争い。最下位のポリス・テロが前日の試合でバンコク・ユナイテッドに3-0で勝利し、僅かに残留の可能性を残しました。

現在降格圏内にいるのは昨夜の勝利で14位に上がったポリス・テロと、最下位トラートFC、そして15位のチョンブリーFCです。

その中にチョンブリーFCが入っているのは驚きです。
というのもチョンブリーはクラブ創設の2006年から現在に至るまで一度も降格をしたことがないクラブで、2000年代後半から2010年代半ばにかけては常に3位以内、2007年シーズンにはリーグ優勝の経験もある名門クラブ。

ここ数年はリーグ中位に甘んじていますが、古豪クラブとしてタイリーグで存在感を示しています。

そんなクラブ創設以来最大の危機が訪れたチョンブリーですが、今節の相手はムアントン・ユナイテッド。

ムアントンとチョンブリーという名門クラブ同士の戦い、そしてその試合がムアントンのホームスタジアムではなく、スパチャラサイ・スタジアムという国立競技場で行われることになりました。
これは観に行かないわけにはいきません。

いつも一緒にタールアの試合を観戦している仲間にも声をかけ、この大一番を観に行くことにしました。

という訳で今回は、

T1第29節 ムアントン・ユナイテッド対チョンブリーFC

の観戦記です。

チョンブリーは引き分け以下ならクラブ創設以来初のT2降格。
そしてそれを介錯するのが同じく名門のムアントンとなるのか。
更に試合が行われるのが、以前は代表の試合などでも使われていたものの、ラジャマンガラ・スタジアムが出来たことですっかり存在感が失われたスパチャラサイ・スタジアム。

タイリーグのオールドファンにはたまらない舞台が整ったこの試合。
果たして、どんな結果になるのか!?

スタジアムへGO!

いつもならムアントンの試合はサンダードーム・スタジアムで行われるので、ムアントンターニーまで行くのですが、この日はスパチャラサイ・スタジアムでの開催ということで、非常にアクセスが楽。

スパチャラサイ・スタジアムはBTSナショナルスタジアム駅近くにあります。
タイで最もアクセスが便利なスタジアムなのに、今ではほとんど使われないという、なんともったいないことを・・・。

そんなスパチャラサイ・スタジアムの正面メインスタンドがこちら。
ラマ1世通り側から右手に進むと、こちらのメインスタンドがあります。

こちらがメインスタンド側の入口のひとつです。

本来はここでスタグルなんかの紹介をするところですが、スタジアムの敷地内にはドリンク屋台くらいしか出ておらず、食べ物系は敷地から出たところにたくさん出ていました。

敷地内に屋台が出ないのは何となく予想していたのですが、敷地の周りにこんなにたくさん出るとは意外でした。
といっても、この日お昼ご飯をガッツリ食べてしまったので、屋台では何も買わずドリンクのみ買いました。

そうそう、スパチャラサイ・スタジアムの地図も貼っておきますね。

いざ、観戦!

チケットは予めタイチケットメジャーというサイトで購入済みでした。
値段はメインスタンド側で220バーツでした。

キックオフ50分前くらいにスタンドに入ったのですが、メインスタンドは既にかなり埋まっていてびっくり。
そのためメインスタンドでも若干コーナーフラッグに近いエリアに座ることになりました。
そんな席からの眺めがこちら。

ゴール裏の向こう側にはBTSナショナルスタジアム駅近くに建つホテルが見えます。
本当立地は素晴らしいんだよなあ。

そうこうしているうちに、両チームの選手が入場してきました。

メインスタンドはこのようにほぼ埋まっています。

こちらはゴール裏のムアントンサポーター。

一方アウェイのチョンブリーサポーター。

試合前の円陣を組むムアントンの選手とスタッフ。
この時点でチームは5位。序盤は低迷し監督交代もあった中でこの順位は立派です。

同じく円陣を組むチョンブリーの選手とスタッフ。
この時点で15位と降格圏に沈んでおり、またこの試合に勝たなければ即降格が決定となります。

さあ、キックオフです!

なんとなく重苦しい感じで試合が進みますが、前半30分に早くもこの試合を決定づけるような出来事が。
チョンブリーの自陣深いところでチョンブリーの選手がファウルを犯し1発レッドで退場となってしまいました。

更にそのファウルで得たフリーキックから、ムアントンが先制します。
決めたのは11番のジャルンサック。7番ポップのフリーキックをGKが弾いたところを上手く押し込みました。

先制された上に1人少なくなってしまったチョンブリー。
この時点でチョンブリーの残留には赤信号が灯ったのですが、それでも何とか1点で凌ぎハーフタイムを迎えます。

後半の反撃に期待したいところでしたが、後半開始早々2点目を奪われます。
はっきり言えばこの時点で勝負ありでした。
残念ながらチョンブリーの選手もそう思ってしまったようで、その後PKを与え3失点目を喫してからはサンドバック状態。
次々にゴールを決められ、終わってみれば6-0でムアントンの大勝という結果に。

そしてチョンブリーFCはクラブ創設以来初めてのT2降格となりました。

試合の感想なぞ・・・

途中で書いたように、退場になった上に先制点を奪われたことでチョンブリーは全ての歯車が狂ってしまい、そして後半開始早々に2失点目を喫したことで完全に心が折れてしまった感がありました。

とはいえ、退場者を出すまでの時間も決して内容が良かったわけではなく、たとえ11人で最後まで戦っていたとしても、果たして勝てたかどうかは疑問です。

たまたまこの1か月の間に3試合ほどチョンブリーの試合を観る機会がありましたが、この成績も納得かなって内容の試合ばかりでした。
いや、BGとの試合は引き分けたけど内容は良かったかな。それでも勝てないのがやはり今シーズンの順位を物語っていたんですけどね。

とはいえ僕がタイリーグを観始めた頃は、チョンブリーといえば強豪クラブの1つだったので、今回のT2降格という結果には本当に驚いています。

ただここ数年は優勝争いに加わることもなく、中位から下位が定位置になっていたので、降格の悔しさをバネにまた古豪復活となってほしいです。
そして1年で戻ってきてほしいです。

一方のムアントン。序盤は本当に勝てず、イケオジでお馴染みのマリオ監督を解任した時には、へたしたら降格まであるんじゃないかって思っていました。

しかしその後を引き継いだセルビア人監督のミロシュ・ヨクシッチがチームを立て直しました。
特に直近10試合では8勝1敗1分けと、圧倒的な強さで気が付けば5位まで浮上し最終節の結果次第では4位の可能性まであります。

実際やっているサッカーもとても魅力的ですし、これはもしかして強いムアントンが復活するのでしょうか。

ただ黄金時代と違って親会社の資金不足により、選手を獲る側から獲られる側のクラブになっているので、今シーズン活躍した選手がどれくらい来シーズンに残るかがカギだとは思います。

それでもリーグ後半戦の戦いぶりを見ていると、上位クラブとも遜色ないサッカーをしているので、来シーズンは優勝争いの一角に加わってきてもおかしくないですね。

さて、早くも来シーズンの話もしてしまいましたが、いよいよ来週はリーグ最終節。

既にブリーラムの優勝、そして降格はポリス・テロ、チョンブリー、トラートの3クラブに決定しましたが、まだまだ最終節の見どころはあります。
というのも、6位から13位のクラブ間の勝ち点差はわずか4しかないんです。
ですので最終節の結果次第で順位が大きく入れ替わります。
それにまだ3位~4位、4位~5位が入れ替わる可能性もあるので、やっぱり見逃せません。

ということで全てが決まるタイリーグ最終節。
バンコク在住のサッカー好きはどこかのスタジアムへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
もちろん、僕も行きます!

以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!


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