見出し画像

T1第29節 ポリス・テロFC対バンコク・ユナイテッド観戦記【タイリーグ2023-2024】



まえがき


どうも、きーきあっです。
T1(タイの1部リーグ)も残りあと2節となりました。
今節で首位のブリーラムが勝てば優勝が決まりますが、一方残留争いはし烈。
なんとここまでまだ1つも降格が決まったクラブがありません。
割と実力差がはっきり分かれ、早々に降格が決まるシーズンが少なくない中でこれは非常に珍しいケース。

ただそれでもあくまでそれは数字の上であって、崖っぷちというかほぼ落ちかけのクラブがあります。
それはポリス・テロFC。
今シーズンはここまで6勝15敗7引き分けの勝ち点25で最下位。
残留圏内の13位ランプーン・ウォーリアーズとは勝ち点差6。
残り2試合ですから、ランプーンが2連敗しポリス・テロが2連勝すれば勝ち点は並ぶものの、得失点差が25もあるので、正直言えばもうほぼ降格が決まったといってもいいくらい。

それでもまだ可能性はゼロではないですし、過去にはリーグを2度優勝したり、旧方式のアジアチャンピオンズリーグで準優勝したこともある名門クラブ。(ともに前身のテロ・サーサナFC時代)
また、元鹿島アントラーズの岩政選手や、Jリーグでも活躍したチャナティップなどもプレーした事もあり、日本人に馴染みがある選手がプレーしたクラブでもあります。(同じく前身のテロ・サーサナFC時代)

降格の瞬間ではなく、奇跡を起こす瞬間を観たいと思い、金曜の夜ですがスタジアムへと足を運ぶことにしました。

という訳で今回は、

T1第29節 ポリス・テロFC対バンコク・ユナイテッド観戦記

の観戦記です。

ちなみに対戦相手のバンコク・ユナイテッドもリーグ優勝に微かな望みを残しているので負けられない試合となります。
これは面白い試合になりそう!

スタジアムへGO!

仕事を終え、軽く夕飯を済ませポリス・テロのホームスタジアム、ブンヤジンダー・スタジアムへと向かいました。
ブンヤジンダー・スタジアムはドンムアン空港手前にあります。

大通り側から入ってくると、まず見えてくるのがこちらです。

こちらがブンヤジンダー・スタジアムのメインスタンド正面。
アクセス的にも割と行きやすいこともあり、毎年2~3回は観戦に訪れているのですが、今シーズンはこの日が初めての訪問でした。

タイのスタジアムあるあるなんですが、メインスタンド側にはスタグル屋台がほとんど出てません。
こういったケースはバックスタンド側に出ていることが多いです。
理由としてはサポーターがバックスタンド側に陣取ることが多いということがあります。

メインスタンド側にはドリンクを売る屋台とフレンチフライといった揚げ物を売る屋台が1つずつあるのみでした。

とりあえずその屋台の近くにあるチケット売り場でチケットを購入。
値段は120バーツでした。

一方こちらはバックスタンド側。
やはりこちらの方が断然賑わってます。

もうお腹がいっぱいだったので何も買いませんでしたが、バックスタンド側にはソーセージなどのフード屋台とビールなどを売るドリンク屋台がいくつも出ていました。

また、対戦相手のバンコク・ユナイテッドのユニフォームなどを売るトラックもこちらに停まっていました。

あとはバックスタンド側にカフェもあります。

地図も載せておきますね。


いざ、観戦!

ということでこちらがメインスタンド側の眺めです。
ブンヤジンダー・スタジアムはサッカー専用ではないですが、そこまで大きくないので割と観やすいです。

メインスタンドには屋根もあるので、雨が降っても安心です。

さあ、両チームの選手が入場してきました。

こちらはアウェイのバンコク・ユナイテッドの選手。
現在2位で首位のブリーラムとは勝ち点差が5。
この試合を含め残り2試合ですので、引き分け以下だとブリーラムの優勝が決まってしまいます。

優勝の望みを繋げるため、何としても勝たなければならないところです。

そんな大事な試合なのに、バンコク・ユナイテッドのサポーターは思った以上に少なかったんですよね。
後でまた書きますけど、これはとっても残念。

一方こちらはホームのポリス・テロの選手。
現在最下位ですが、この試合は勝利が絶対条件。引き分け以下だとT2降格が決まります。
勝ったとしても得失点差のマイナスがかなりあるため、残留の可能性は非常に低いのですが、それでもまだゼロではないので何としても勝たなければ。

バックスタンドに陣取るポリス・テロのサポーター。
こちらも少々寂しい入り。

メインスタンドも同様です。

さあ、キックオフです!

両チームとも明確な目的があるにもかかわらず、開始当初はどちらも動きに精彩を欠きます。
それでもバンコク・ユナイテッドは得意のサイド攻撃を繰り出しポリス・テロのゴールに迫りますがゴールを決められず。

そんな中先制したのはポリス・テロ。
コーナーキックから相手がクリアしたボールを、ペナルティエリア外からダイレクトシュート。
これが美しい軌道とともにゴールに吸い込まれました。

今シーズンのタイリーグのベストゴールにノミネートされること間違いなしのゴラッソで、ポリス・テロが貴重な先制点を挙げました。

前半はそのまま1-0とポリス・テロがリードしハーフタイムを迎えました。

後半に入ると更にバンコク・ユナイテッドはプレーに精彩を欠き、対照的にポリス・テロはパスが繋がり、そして追加点が入ります。
右サイドのクロスを9番の選手が頭で合わせゴール。

更に終盤にも綺麗にパスを繋いでダメ押しゴール。
これで3-0。勝利を決定的なものとしました。

試合は3-0でポリス・テロが快勝。残留にわずかな可能性を残しました。
一方これでバンコク・ユナイテッドは優勝の可能性が完全に消滅。
同時にブリーラム・ユナイテッドの優勝が決定しました。

ブリーラムはこれでリーグ3連覇。おめでとうございます。

試合の感想なぞ・・・

試合が始まる前は、バンコク・ユナイテッドが圧倒するだろうと思っていたのですが、その予想が外れ、ポリス・テロが素晴らしい試合をしてくれました。

この試合だけ観れば、とても最下位のチームとは思えない内容でした。
3ゴールとも素晴らしかったですし、特に1点目はめったに見られないシュートだったと思います。

ちなみにバンコク・ユナイテッドは今シーズン2敗しているのですが、その2敗とも相手はブリーラム。
つまり、今シーズンはブリーラム以外に負けていないんです。
しかも2試合とも1点差。

そんなバンコク・ユナイテッド相手に3-0とは・・・。
これは選手もサポーターも誇っていいと思います。
この日の勝利で辛うじて降格は免れましたが、得失点差のマイナスが大きすぎるのではっきり言うとほぼ降格は間違いありません。

それでもホーム最終戦で降格したくないという選手の気合は十分感じましたし、たとえ降格したとしてもこの日のような試合ができれば、すぐに来シーズンはT1に戻って来れると思いますし、T2優勝を手土産に昇格も十分可能だと思います。

この日は1,100人ほどの入場者数と、ホーム最終戦としては寂しい入りで、しかもスタジアムの雰囲気も試合が始まるまでは非常に静か。
熱いというイメージのあったポリス・テロのサポーターはどうしちゃったの?って思いましたが、先制点が入ったあたりからスタジアムに熱気が帯びてきて、試合終了後は選手に温かい声援を送っていました。

まだ降格が決まっていない中で言うのは申し訳ないのですが、たとえT2に降格したとしても、熱い声援で選手とともにT1再昇格を目指してほしいです。

一方敗れたバンコク・ユナイテッド。
前半こそ得意のサイドを使った攻撃を繰り出していましたが、開始直後からつまらないパスミスもあったり、なんか精彩を欠いていました。
これが優勝が既に決まった後の試合というなら分かるのですが、まだ可能性が残された中でこの内容というのは正直意外でした。

ただ、この日はポリス・テロを讃えるべきかなあ。

それよりも言いたいのは、バンコク・ユナイテッドのサポーターに対してです。
金曜の夜の開催とはいえ、バンコクでの試合ですからアウェイといっても行きやすいはず。
優勝が既に決まった後の試合なら分かりますが、まだ微かに可能性を残した試合とは思えないサポーターの数でした。

元々ホームでの試合もそれほどサポーターが集まるわけではないですが、バンコク・ユナイテッドは選手の質、やっているサッカーの内容からいってもっと人気になってもいいクラブです。
先日のACLでもグループリーグを突破し、決勝トーナメントでは横浜F・マリノスと熱戦を繰り広げたように実力もあります。

タールアサポの僕が言うのもなんですが、もっと人気があっていいはず。
というか、タイリーグで最も実力と人気が乖離しているクラブだと思います。

ホームスタジアムのタマサート・スタジアムがバンコク市街から遠いのもあるかもしれませんが、決して田舎というわけでなく、実際そのエリアにもたくさん人が住んでいます。

タイリーグがもっと発展し、日本や韓国などのクラブと同等に戦えるようになることを願っている僕としては、バンコク・ユナイテッドにも更なるビッグクラブになってほしいと思っているんです。

だからこそバンコク・ユナイテッドのサポーターはもっとスタジアムに足を運んでほしいしスタジアムを盛り上げてもらいたい。

そんなことを切に願ってます。それがダメならバンコク・ユナイテッドはバンコク市内にスタジアムを造って、そこに移転しちゃえなんて乱暴な考えもありつつ。
何なら現在ほとんど使ってないスパチャラサイ・スタジアム(BTSナショナルスタジアム駅近くにある国立競技場)をホームスタジアムにしちゃえばいいんじゃないかって思うくらいです。

と、話はそれましたが、週末に第29節の残りの試合があり、そして来週は最終節。
優勝は決まりましたが、降格クラブは最終節まで決まらない予感があり、最後まで目が離せません。
果たして残留するのはどのクラブか。降格してしまうのはどこなのか。
答えは全て来週末に出ます。お見逃しなく!

以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!

読んでいただきありがとうございます。あなたのサポートできーきあっはもっと食べてもっと太っちゃいます。