見出し画像

カンチャナブリに電車で行ってきた話

カンチャナブリ旅行

タイで生活しはじめて1ヶ月ほどが経とうとする頃、日本の大学で写真部に所属している友人二人がタイに遊びに来てくれた。彼らは1週間ほど滞在していて、ちょうど授業がないこともあり、後半のカンチャナブリ旅行に同行することにした。カンチャナブリはバンコクに隣接する県で、第二次世界大戦時に日本軍が連合軍捕虜に泰緬鉄道を作らせたことで知られている。その電車に乗るのが1番の目的だった。

カンチャナブリにいくにはいくつかの方法があるが、今回は国鉄で行くことになった。国鉄の始発駅であるトンブリー駅はアクセスが悪く、MRT(地下鉄)のบางขุนนนท์(Bang Khun Non駅)から15分くらいローカルな道沿いを歩いて到着。普通にタクシーに乗って行った方がいいと思う。
トンブリー駅からは大体4時間くらいガタガタと列車に揺られて到着。ただ移動するだけなのにクソ疲れるのでおすすめはしない。バスの方がいい。ただ、車内販売のおばさんがめっちゃ声かけてきたり、冷房なしで扇風機のみの車内はローカル感満載で一度くらいのるのはいいかもしれない。一度でいいけど。

車内販売で食べたクイッティアオ。10バーツは安い!パッタイみたいな味がした。


カンチャナブリに到着し、とりあえずお昼ご飯を食べに行く。『地球の歩き方』に全幅の信頼を置いているので、載っていたスマイリーフロッグというお店へ。ホテルに併設されているレストランでパッタイやカオパットを食べる。周りには若いタイ人のお姉さんをつれた年配のฝรั่ง(西洋人)ばっかり。バンコクでも同じだけどね。
ご飯を食べ終えてbooking .comで予約したホテルへ向かう。川沿いのホテルで、友人たちの部屋にはエアコンがあったが自分の部屋には扇風機しかない。308バーツの部屋と400バーツ弱の部屋があって詳細を確認しないで安い方を予約してしまったことに気づいた。こーゆーとこではケチらない方が絶対いい。

スマイリーフロッグで食べたパッタイ。店員のおばさんに友人がシンガポール人だと思われていた。

ホテルで休憩してから博物館へ。JEATH戦争博物館というところに向かう。入場料は50バーツで、中には当時の様子を解説する日本語、英語、タイ語の説明と作業の様子を再現した人形が展示されていた。係員のおじさんは流暢な英語で道順を教えてくれ、ゆっくりと展示物を見ることができた。

博物館に行く途中に見つけた日本による慰霊碑。署名できるノートがあり、結構な頻度で日本人が来ていることがわかった。

その後、カフェで一休みし、有名なクウェー川にかかる鉄橋、いわゆる戦場にかける橋へ向かう。過去にあったことを考えると、落ち着いた静かな場所なのかなと思っていたけれど、ザ・観光地という感じで、タイ人も欧米人も、中国人(たぶん)も、自分達日本人も、普通に楽しんで写真を撮っていた。この鉄橋は歩いて渡ることができ、直近で国鉄の車両を見ることができる観光地、という感じ。ここにいる人たちの祖先はこの場所で、それぞれ違う立場にあって一緒にいたかもしれない。と考えるとなんとも言えない不思議な気持ちになった。

戦場にかける橋。ちょっとヤバそうなお婆さんが歩いてた。周りのタイ人も気にかけている。

鉄道旅で流石に疲れていたので橋を訪れた後には一度ホテルに戻ることに。バイクにサイドカー(そんな洒落たものではない)がついたようなタクシーでホテルまで向かう。行きは歩いて行ったので非常に快適だった。暑いし変なとこでケチらない方がいいね。

屋台で購入したたこ焼き。タコ、カニカマ、ツナ入りなど好きなものを選んで詰めてもらう。ソースが甘い。


ホテルにいたネコちゃん。おこぼれを狙っている。



夜ご飯は駅前のナイトマーケットで調達した屋台飯をホテルのテラス(そんなおしゃれなものではない)で食べる。友人とコンビニでビールを購入し、深夜まで話しながら過ごす。川沿いにあるホテルの対岸では2時くらいまで大音量で音楽が鳴っていて騒がしかった。

部屋に戻りシャワーをあび、ベッドに横たわる。扇風機しかない部屋でも疲労のためかすぐに眠りにつく。翌日に酷い目にあうなどこの時は知らずに。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?