音楽を創ると何かすっきりする。

創った事が無いから解らないよと言う人も聞いて欲しい。

絵を描くでも文章を書くでも、何かを表現すると言う事はアウトプットであり、中に溜まったものを吐き出す作業でもある。
その中でも商品たるものは曲と名付けられる。

バンドで曲を創っていくとなると、これは創作ではあるが、自己の表現と言う面は薄くなる。何故なら他人の意思やモチベーション等も影響する為だ。

100%自分の思い付き、自分の気分が良くなる道筋では進まない作業である。

その点「作曲」とまでは言わなくても音楽を作ると言う作業は完全なる吐きだしの作業であり、日頃インプットが無ければ吐きだしたいと言う欲求も無くなる。

インプットで入ってくる材料がネガティブなものであれば綺麗なものが出てくる事は無い。

それでも人間は吐きださなければならないのだ。

音楽で無くても、絵を描く、体を鍛える、大声を出すでもなんでも良い。何もして無いよと言う人も夜に悩みながら枕に顔を埋めていたり、泣いたり、イライラして物にあたってみたり、食欲が無くなる、逆に沢山食べるなど体で表現する反応が自動的に行われている。

この単純な感情のアウトプットを自分の個性だと考えてはいけないし、バンドと個人の感情と言うものは近いが別であると言う事を理解せず同一視してしまう人も少なく無い。

完全に感覚の話になってしまうが、どれだけ綺麗な曲を創っても、日頃から承認欲求を満たす為の言葉ばかり吐いて、嫉妬ばかりしている人の表現には何故か心が惹かれないものだ。

綺麗に出すには綺麗なものを入れると言うのが一番大切と言う話。