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我々は決してSNSに疲れたわけでは無い。

ここ数日の騒動で、これまでの違和感や軋轢が噴出したと言う人も少なくない。僕は随分前から「SNS疲れ」と言うのは、その本質を表していないと思っていて、今年になってからその事に共感してくれる人が増えたように思う。

give and take、つまり得をするにはまず損をすると言う事。
どんな時でもこの原理には「give」が先に来る。
理屈は理解出来ても実行するのが難しい「give and take」と言う考え方。
多くの人がまず「take」はあるのか?と確認してから「give」を行う。
これが「媚び」や「忖度」である。
この後に貰えるであろう「take」は、概ね貰ったが何故か充足感を得られない空箱である。
それでも空箱を1つも貰えないと危機感を覚える人々が1つでも多くの空箱を貰えるように「take」の打診を続ける。終いには空箱と解っていても、その数を競い合うようになると言う始末。
無料のプラットフォームで無料の施しをし、期待した見返りが無ければ安全な場所から毒を投げつける。
まさにこの世の地獄である。
2020年まではこのサイクルに適応した者がある種優位に見える時代だったが、1人、2人とこれに呆れて去って行く者が増えた事を実感している。
自分に自信が無く異常な気遣いをする人達、それを常識として歪んだルールに対して迎合してしまった人々を糧に未だその地位を必死で守っている者達は生き続ける。
しかし糧となる人々にも限界はあり、いつかは滅びる運命にあるのだ。
そう言った世界を後目に新天地に歩き出している一団が我々“疲れた人々”なのだろう。
我々は決してSNSに疲れたわけでは無い。



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