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Red hook アルバム Postcard From A Living Hell

今回もメタルバンドのレビューを紹介する。

オーストラリア出身のバンド、RedHookの新作アルバム『Postcard From A Living Hell』である。
、多彩でエキサイティングな音楽体験を提供してくれる。彼らの音楽は、コアな感触やヘビーサウンドから、ポップパンクやトレンドのラップボーカルまで、幅広い要素が詰まっていて、聴いていると飽きることがない。これが本作の最大の魅力である。

アルバム全体を通して、バンドはジャンルの壁を破壊し、自由な音楽性を追求している。エネルギッシュな曲から感傷的なバラードまで、さまざまな表現が織り交ぜられており、それぞれの曲が印象的である。また、飛び道具的な曲もあり、驚きと楽しさが満載である。
ボーカリストのEmmyは、女性でありながら、力強くて刺激的なボーカルを披露しており、その表現力はリスナーを魅了する。彼女の声は、コアなファンにもポップなファンにも、幅広く響くと感じられる。彼女の才能が、バンドのサウンドにおいて非常に重要な役割を果たしていることは間違いない。
個人的に残った曲は4つある。

『Postcard Xo』は、クールなギターで始まるオープニングトラックで、Emmyのハスキーなボーカルが印象的。https://youtu.be/VvCo3agoQM0

アイナジエンドを思い出させるな。女性ボーカルにも関わらず、ヘヴィなラウドロック感があり、日本人にも受け入れられそうな雰囲気が強い。キャッチーなサビと、シアトリカルで疾走感あるBメロが特徴で、オープニング曲として素晴らしい選択。アウトロは再びギターで締めくくられるのがはまる。

『Jabberwocky』は、シンセとエレクトロコア調のイントロが特徴的な2曲目で、Emmyのラップ調ボーカルが展開される。https://youtu.be/Agw8FpphvWo

サウンドが徐々に盛り上がり、サビに入る流れが素晴らしい。サビ前からのタイトルの繰り返しと、後半の全力シャウトとブレイクダウンが印象的で、聴き手を魅了する一曲。

『Off With Your Head』はデジタルサウンドと咆哮が特徴的な3曲目で、Emmyの力強いシャウトが印象的。https://youtu.be/VGQAx_-_qhY

彼女のシャウトはSumo CycoのSkyeを彷彿とさせる。後半は疾走パートで勢いが増し、ブレイクダウンへと続く展開が素晴らしい。アルバム序盤に映えるテンション爆上げの曲です。

『The Critic』はゲームサウンド風の打ち込みとポップパンク調の展開が特徴の4曲目である。レトロゲーム風のサウンドとアップテンポなキャッチーさが00年代後期のエレクトロ系ポップパンクを彷彿とさせる。邦楽のベガスとかパスコードみたいに感じたかな?シンプルで魅力的な曲で、ど真ん中を射貫くストライクな一曲と言える。





プロダクション面でも、本作は非常に完成度が高い。サウンドのクリアさや、曲ごとのアレンジが緻密で、それぞれの楽器が見事に調和している。また、アルバム全体の構成もバランスが取れており、一貫した世界観が描かれている。

一言で言えば、RedHookの『Postcard From A Living Hell』は、多様で独創的な音楽性と、エミーの卓越えるボーカルパフォーマンスが光る一枚である。バンドのアイデンティティと、彼らが目指す音楽の方向性が明確に表現されている。アルバムを聴く度に、新たな発見があることだろう。様々なジャンルのファンが共感できる要素がたくさん詰まっており、多くの人におすすめできる作品だ。

特に、新しい音楽やユニークなアプローチを求めているリスナーには、RedHookの『Postcard From A Living Hell』は必聴アルバムと言えるだろう。これからの彼らの活躍がますます期待される。

RedHookの『Postcard From A Living Hell』は、ジャンルの枠を超え、新しい音楽の地平を切り拓いた一枚となっている。聴く人それぞれが感じる魅力や、バンドのポテンシャルを存分に堪能できる作品である。メタルに新たな風を巻き起こす、彼らの今後の活躍にも目が離せない。


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