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【英検1級】英作文対策に使える時事ネタ備忘録①

英作文対策をやっている上で、どうしても現状と未来の世界情勢についてある程度知っておかないと、何も書けんな、という事態が起こることを認識しています。それらの基本的な理解さえあれば、より説得力のある主張にこじつけ出来ると思います。それを知るべく、ザックリ英語で理解できる記事とかないかとネットを探しておりました。

そして、良いメディアを見つけました。

それが、WIREDというメディアサービス。
https://wired.jp/about/

アメリカ発祥ですが、複数言語で記事が読めるようで、英語原文と日本語訳で読めるという、うってつけのソース。テクノロジーからライフハック、サイエンスまで幅広いテーマで最新情報があります。

そして、今回の目的である「現状と未来の世界情勢の基本」を理解するための良い記事を見つけました!「人口」に関してのインタビュー記事です。英作文で練りだす論点にも人口的な観点が必要になることが多いので、知っておいて損はないはず。

結論からすると、国連の人口予測が唱えているような将来的な人口爆発は起きず、むしろあと30年で世界人口は減少へ転じる。
女性への教育普及と都市化のスピード、これらが出生率を考える上で実は重要な要素だが、国連の人工予測には加味されていない。特に、女性教育は最重要。知識が豊かになることで、生殖への考え方が変わる。貧困国で見受けられる大家族も、女性教育で改善される。よって、記事の予測は国際連盟の予測とは異なり、人口爆発は起きない。むしろ、若者の人口が大幅に増えることはなく、医療の進歩によって寿命が延び、世界的に高齢化が進む。

まさに今僕がちびちび読んている「ファクトフルネス」でも出てきた内容でした。では、原文から印象に残ったところ、使えそうなところをいくつか抜粋をしていきます。

There was a moment when we were sitting in this little school in Srinivaspuri, listening to a focus group of 13 or 14 women who lived there. And I kept seeing this faint glow light up under their saris. I didn’t know what it was. And then I saw one woman reach in and pull out a smartphone, look at it, and put it back. And I realized, here we are in a slum in Delhi, and all these women have smartphones. Who can read. Who have data packages. And I was thinking, they have all of human knowledge in their hands now. What’s the impact of that going to be?
デリーのスリニワスプリ地区にある小さな学校で、13人か14人の地元の女性グループに話を聞いていたときのことです。彼女たちのサリーの下に、かすかな光が何度も見えて、一体なんだろうと思っていました。すると、ひとりの女性が服の下に手を入れてスマートフォンを取り出し、ちらっと見て、また戻しました。こんなスラムのど真ん中でも、女性たちはみなスマートフォンをもっているのだと、そのとき気づきました。彼女たちは字が読めるし、膨大なデータにアクセスできます。わたしは考えました。人類のありとあらゆる知識が、彼女たちの手のなかにある。それがどんな影響をもたらのだろうかと。

人類すべての知識を手の中に持っている。なんて素敵な響き。情報技術の発展で誰でも、いつでも、どこでも世界中の知恵や知識にアクセスできるという点はとてつもない変化ですよね。

So, the UN forecasting model inputs three things: fertility rates, migration rates, and death rates. It doesn’t take into account the expansion of education for females or the speed of urbanization (which are in some ways linked).
まず、国連の人口予測モデルは以下の3つのデータに基づいています。出生率、移動率、死亡率です。女子教育の普及や、都市化の速度は考慮されていません。両者はある程度相関します。

fertility rates 出生率 migration rates移動率 death rates死亡率
the expansion of education for females 女性教育の普及
the speed of urbanization 都市化のスピード 
これらの語句は使えそう。。。

But large parts of African are urbanizing at two times the rate of the global average. If you go to Kenya today, women have the same elementary education levels as men. As many girls as boys are sitting for graduation exams.
しかし、アフリカの多くの国々で、世界平均の2倍のスピードで都市人口率が増加しています。現在のケニアでは、女性の初等教育率は男性と変わりません。男女同数の生徒たちが卒業試験を受けるのです。

都市化はurbanizing ですね。

We polled 26 countries asking women how many kids they want, and no matter where you go the answer tends to be around two. The external forces that used to dictate people having bigger families are disappearing everywhere. And that's happening fastest in developing countries. In the Philippines, for example, fertility rates dropped from 3.7 percent to 2.7 percent from 2003 to 2018.
わたしたちは26カ国の女性たちに対して、子どもは何人欲しいかと尋ねました。どこの国でも、答えはおしなべて2人前後でした。あらゆる場所において、人々に大家族をもつことを強制する外的要因が消えつつあります。この変化が最も急速に起きているのが発展途上国です。例えばフィリピンでは、2003年から2018年の間に、出生率が3.7から2.7まで減少しました。
A lot of people who are thinking about the future of the world, the future economy, the future of city planning, they’re basing their projections on that future size of the human population. And people are actually making decisions based on this. If you dig in and see that there isn’t going to be a lot of growth of young people coming into the population, a lot of growth is actually going to come from older people hanging around longer because we’re getting better every day at keeping them alive. How does that affect transit decisions in New York City? Or how governments support rural communities that are collapsing at an enormous rate right now. All those decisions are based on having a correct understanding of what our societies will look like in the future.
この世界の先行きや経済の展望、今後の都市計画を考えている人々の多くは、未来の人口規模の予測値をベースにしています。そしてそれに基づいて、実際に意思決定を行っているのです。けれどもよく調べれば、この先、若者の人口が大幅に増えることはなく、むしろ医療の進歩によって寿命が延び、高齢化が進むとわかります。このことは、ニューヨークの交通に関する決定にも影響しますし、すさまじい速さで崩壊が進んでいる農村コミュニティを政府がどう支援するかにも、大きく影響します。わたしたちの社会がこれからどこへ向かうのかを正しく理解することは、適切な決定を下すために必須の条件なのです。

英作文対策の教本の解答例では、人口が増え続けるという予測を根拠として論点が多くあります。実際にどうなるかなんてことは誰にも分かりません。もちろん、採点者にも。出題に合わせて、人口が増える、増えないを変えていけば便利ですよね。

今回は以上です。

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