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私のガンくんは紳士で礼儀正しいおっさん

わたしのわたしのがんは〜〜♪ 三等身〜♪

↑「私の彼は左利き♪」のメロディーに載せて
歌い読みしてね。



そう、私のガンくんたちは三等身だった。

抗がん剤投与、7時間。
初めての抗がん剤

7時間もあったらね、
あの本読んで、あの仕事しあげて、あの人に手紙を書いて…って
めちゃくちゃ本やらPCやらを抗がん剤投与室に持ち込んだ。
お昼は点滴しながら食べれるものも、
リラックスできるお茶もお湯も持ち込んで
どんなに楽しく7時間過ごせるかチャレンジ的な時間のはずだった。

でもね、でも・・・
爆睡zzzz

私の抗がん剤はカルボプラチンとパックリタキセルってゆうもの。
その中にはどうも睡眠薬が入っていて
夢の自由時間は睡眠で終わってしまった、、、残念
と思いきや・・・

めちゃくちゃリアルな夢をみた。


うふ♪


夢に出てきた私のガンくんたち(笑
頭がめちゃくちゃ大きくて長くて
顔の長さと胴の長さと足の長さが全部おそろの3等身


みんなかなり高級そうなスーツを着ていて
お育ちのよさそうなおっさんだった。

きれいに整列して
私に挨拶するために順番をそれぞれがお待ちになっていて
整列しているところから直角に曲がって歩いてくる
イメージは卒業式の壇上みたいに、みんなが直角曲がり(笑
手足はそろって、私の前で深々と挨拶する。

私は卒業証書を読む校長先生みたいに

「よくがんばったね。
ストレスにも、
過酷な労働にも、
寝不足にも、
過食絶食不摂生も
冬の寒さにも
夏の暑さにも負けず
純子の自己否定、
自尊心のなさも全て受け止め
全部引き受けてくれてました。
そして立派な癌になってくれました。
ありがとう。

でも、もう、大丈夫。
これからは体を大事にするから安心して。

いままでありがとう。」



そう言って、彼ら一人ひとりに挨拶をした。

彼らは、うっすらと笑みを浮かべ
何も言わず
一人一人深々と頭を下げ
ゆっくりと丁寧に歩いて
次々に去っていった。

そんな夢を永遠と見た。
いや、一瞬だった感じもするが
目が覚めた時は、もう時は夕方を回っていた。

あまりにもリアルで
暖かく幸せで
おもろい夢だったので、
すぐに絵に描いた。

それがこれ


超似てる夢にでてきた七三の三等身のがんくんたち


初めての抗がん剤の投与中、
出てきてくれたおっさんたちと別れをつげて

決めた。
このスタンスで直そうって・・・。

どうして?こうなった?
なんで私が・・・?

じゃなくって、
おもろく感謝しながら、
るんるん(死語やん)直す。

そのスタンスで直す。

基本は

“愛と感謝”だあ〜〜〜
ってね。

紳士で礼儀正しいおっさん癌くん
今までありがとう。
そして、最期に
教えてくれてありがとう。




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