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令和五年十月十三日 第七回『稽古風景』於・落語協会二階

この日の稽古風景は13日の金曜日。
それらしい噺はないかな?
と思いましたが、持ちネタにそんな物騒なのはないですね。
【生きている小平次】なんかがこの日に合うんじゃないでしょうか。

◎堀の内
今月17、18日くらいから徒歩でお伊勢参りします。
何の乗り物にも乗りません。

「乗り物なんかに乗ってくってーと御利益薄いからな」

粗忽者の主人公の言葉です。

久しぶりの【堀の内】。
粗忽者であって馬鹿ではないので真面目な顔をして話すのが良いんですが、癖で笑顔でやってしまい、馬鹿っぽくなりました。
二、三くすぐり足しましたかね。

◎道灌
もうすぐ二ツ目になって一周年。
ここいらで【道灌】を一つ。

【道灌】をやる時は『丁寧に無駄なく』を心掛けていましたが、今回は『力強くふざける』感じでやりました。
【鹿政談】【やんま久次】【死神】などをやって自分の武器がなんとなくわかったので、それを活かすような。
まぁまだまだ熱い鉄のような物なので形はすぐに変わるかもしれません。

◎のめる
「くすぐりはどうやって考えてるんですか?」

と聞かれたんですが、ずっと考えているわけではなくて、噺を稽古している間になんとなく思いつきます。
漫才のネタ作りの時はパソコンにずーっと向かってましたが、そんな苦しいことはもうできないですね。

好きな噺なんですが、やる度にくすぐりを思いついて長くなるので、寄席の15分に収まらなくなってきました。
また寄席でかけていきたいです。

◎三方一両損
調子良くやり過ぎると声が高くなって響かなくなります。
なのでポンポン行かないように。
しかし響きを意識し過ぎると声が通らなくなります。
あいだを取るのが難しいですね。

金太郎が『何故喧嘩になったか』を説明する場面が多くて、単調になるのをどうにかしたいところ。
色々やってはいるんですがわかりません。
飽きるくらいやれば何か見えるかもしれません。

昨日の水泳の疲れで、セリフに身体が追いつかない場面が何度か。

そしてマクラ(?)で話した事を記事にしました。


緊張への慣れなのか、「稽古だから」と割り切っているからか、この会は緊張しないです。
私はそういうコンセプトでやっているから良いのだけれど、『落語会の良い緊張感』が無さ過ぎるのもどうなんでしょう。
寄席の早い時間帯っぽい感じがします。
私の肌感ですけどね。
しかしこれはこれで『ギラギラしていない、大人っぽい雰囲気』で良いのかもしれません。
仕事終わりのお客さんも多いので、あまり疲れない感じにしようかな。
もっとこう、大らかな。
次回12/1、会の雰囲気作りの実験もしてみます。
ぶつくさ。


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