【十四日目】豊川〜岡崎
旅を始めて二週間が経った。
ここで私の腕の日焼けをご覧いただきたい。
不自然に色が変わりすぎて、腕がちぎれてバッファローマンの腕を借りている時のテリーマンみたいになってるやん!(伝われ)
顔も真っ黒。
鏡を見ると、元がお白いだけに別人のように見える。
東京の水で洗えば元の通り真っ白になるだろうか。
十四日目。
新御油橋を渡って御油宿に到着。
御油宿は松並木が有名で、松並木資料館なんてのもあるくらいだ。
ちょっと見物。
昨日はあまり名所を見ることができなかったから今日は色々見るのだ。
閉まってた。
今12時47分。
時間シビア。
まぁしかし表に松並木について書かれた案内があるので、それ見りゃ大体のことはわかる。
御油宿の松並木は天然記念物だそう。
天然記念物ってよく聞くけど、見るのは初めてかもしれない。
そして改めて、やっぱり東海道を歩かないといけないと思った。
宿がなくて寄らなかった白須賀宿や、道を間違えて寄れなかった二川宿にも何か面白い物があったかもしれない。
『旧東海道に現存する松並木のうちでは昔日の姿を最もよく残すものとして、第二次世界大戦中の昭和十九年十一月七日、国指定の天然記念物となりました。』
とのこと。
当時の姿と同じなのか。
何かグッとくるものがある。
すっげ。
やっぱり「天然記念物」と聞いちゃうと途端に圧が凄くなる。
何にも知らなかったら「デケェ松だな」とスッと通り過ぎていただろう。
肩書きの力は凄い。
人間国宝も大変そうである。
松並木を抜けると赤坂宿。
御油宿との距離は1.7キロしかなかったそうで、二つで一つの宿場として扱われることもあったそう。
赤坂宿の旅籠が62軒、御油宿と合わせて124軒。
夕暮れになると客引きが激しく、留め女の声が『小田の蛙がなくよう』だったそう。
まぁこれは旅籠が多すぎるけど、【抜け雀】で宿の主人が客引きやって変な客捕まえたり【ねずみ】のように子供が客を捕まえてきたりなんてのは当たり前だったんだろうな。
ちなみに伊勢参りブームだった頃は庶民の6人に1人が伊勢参りに出かけたそう。
だから旅籠がそれだけあっても成立したんだと。
旅の噺の理解が深まる。
ここは大橋屋という旧旅籠鯉屋。
豊川市指定文化財だそうだ。
中を見学できるというので勿論入る。
テンション上がってバシバシ写真撮った。
凄く綺麗に遺そうと色々な人の手が加わっているのがわかる。
建物内の解説も面白かった。
オススメ。
音羽川沿いを北上する。
本宿。
宿場ではなく、本宿という場所。
まぁでも旅籠はあったんじゃなかろうか。
ちょっと歩けばどこにでも人がいて、商売をしていて、休む場所があって、昔の旅はさぞ楽しかったろう。
今は、家はあるけど人が歩いてなくて、店はあっても閉まっていて、休む場所も少ない。
本宿のシルバーロード。
「お年寄りに注意って、じゃあ他はどうなってもいいのかよ!」
とか思ったら現代人。
揚げ足取りで飯食ってんのかって。
ちなみに私は現代人だ。
撮り鉄みたいなことしてみた。
名鉄名古屋本線の名電山中駅付近。
もう少し良い景色のところで撮りたかったけど、わざわざ景色に合わせるために立ち止まって待つのも嫌だったのでその辺でパシャリ。
確かにこうして自分の住んでいる地域を出て電車の写真を撮ると、色んな場所のいろんな電車撮りたくなるな。
撮り鉄の気持ちもわかる。
さて、次は藤川宿──と思っていたのに、いつの間にか通り過ぎていた。
あったかな? 藤川宿。
↑の写真を撮ったということは通っているのだろうけど、
大きい道路沿いをトボトボ歩いていたらいつの間にか岡崎についていた。
今日の寄り道スーパー銭湯。
『ふろ屋』という名前が潔い。
ハロウィンということでカボチャの湯があった。
ここで今日がハロウィンということを思い出す。
あっ、それで今朝の朝食ビュッフェにカボチャとアーモンドミルクのスムージーがあったのか。
めちゃくちゃ歩き回ったけど仮装なんてひとつも見なかったな。
支出
アクエリアス2ℓ 192円
キレートレモンwレモン 105円
スーパー銭湯 700円
プロテイン 229円
ささみしそ巻き 258円
カップヌードル謎肉まみれ 236円
カップヌードルイカまみれ 236円(カップヌードル2個で70円引き)
宿代 3297円
計5183円
体重
89.5キロ
風呂上がりとはいえ90キロを切った
反省
愛知だからなのか?どの飲食店も火曜定休で、飯をカップヌードルで済ませてしまった
ホテルで食うカップヌードル格別だったけどもこれは反省ではないが、寺や神社はなんだか入る気が起きない
解説もなんだか読みたくない
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