myTOKYOGASにおけるUIデザイナーの役割と業務内容について
こんにちは!UIUXデザインチームでmyTOKYOGASデザインを担当している鈴木です。
東京ガスには2023年2月に経験者採用で入社しました。
今回はUIデザイナーの役割と業務内容についてご紹介いたします。
UIデザイナーの役割
私は、ユーザーが直接触れる画面や機能のデザインを主に担当しています。
ただ見た目を良くするだけではなく、ユーザーが求める情報を迅速に見つけられるようにしたり、直感的に操作できることを意識しデザインしています。
具体的には、ガスや電気の料金/使用量を確認したい、契約情報の確認や更新をしたいなど、それぞれのケースにおいて分かりやすいUIデザインを心掛けています。
私が重視している4つのポイント
①ユーザー目線での設計
実際にユーザーがサービスを利用する際の体験をmyTOKYOGASに関わるメンバーでカスタマージャーニーを作成し、課題を抽出しながらデザインをしています。
たとえば、ユーザーが自身の情報を変更する方法が分かりづらいといった課題があったとします。この時に、ただ情報変更の機能を目立たせるという表面的な解決方法ではなく、どういったケースで情報変更を行うのかなど利用シーンを洗い出し、画面での表示や表現を工夫し設計しています。
②実際にいろんなアプリやサービスを触ってみる
様々なサービスやアプリを自ら使ってみることで、良いUIデザインとは何か、またユーザーがどのような点で困りそうかを自身で体験することができ、ニーズを満たすようなデザインを生み出すアイデアにつながっています。
他のアプリやサービスでよく使われる表現や機能に関しては、動きが想定しやすくユーザーの学習コストの低下にも役立っていると考えています。
③フィードバックを積極的に取り入れる
完成したデザインをチームメンバーに使ってもらい、その反応を見ることで、デザインの良し悪しを判断することが大切だと感じています。
フィードバックを受ける事で自分だけでは気付けなかった課題や解決方法が見つかることも多いため、色々な角度から意見をもらい、より良いデザインにブラッシュアップしています。
④基本原則を忘れない
私は、デザインをする上で、近接、整列、反復、コントラストといったデザインの基本原則は、定期的に見直すようにします。
色々なフィードバックを取り入れた結果、気付いたらデザインの基本原則が崩れてしまっていたといった事は多々あります。
最終的にサービス全体で見ると、かえって分かりづらくなってしまうといった事にならないよう定期的にチェックすることが大事だと思っています。
以上の4つのポイントを重視し、UIデザインを行っています。
また、一度制作したデザインで完成というわけではなく、しっかりと効果検証を行い改善することや、新しい技術やトレンドを取り入れ、より良いUIを生み出していければと思っています。
myTOKYOGASにおける業務の進め方について
ユーザーフィードバックからスタート
お問い合わせやユーザーフィードバックから課題を見つけます。何を解決するのかや、なぜそれを行うかといった根拠を明確にし、それらを基に課題を整理していきます。
お問い合わせには「お客さま番号の見方がわからない」情報閲覧でのフィードバックもありますが「スマートフォンでの会員登録方法が難しい」など、デバイスの操作方法も含めたお問い合わせもあるため、課題の整理が大切です。
情報設計
整理した課題を解決する為の情報を設計していきます。
いきなり画面を制作するのではなく、ユーザー体験を考慮しながらデザインで解決できるのかシステムで解決する必要があるのかを、開発者チームやマーケティングチームなど、様々な役割の人々と一緒に要件や意見を集めて整理していきます。
デザイン(画面レイアウト)で解決できない問題も多く、開発工数などの状況によっては画面上のみでの一時対応を行ない、後日システム面も含めて根本解決をしていく方針をとるなど、関係者と密にコミュニケーションし決めていきます。
UI制作
一度制作したデザインを叩きに、チームメンバーからフィードバックを受けデザインを見直し、改善を繰り返していきます。 文章や単語の言い回しについてもこの段階でチェックしていきます。
説明過多とならないよう表示する情報量が適切かどうかも含めて考えています。
また訪問元がmyTOKYOGAS内でのページ遷移だけでなく、メールや紙媒体からの導線考慮もあるため、改修箇所の手前からユーザー体験の理解が必要になってきます。
こういった複数の導線をインプットしながらUIデザインを行うことが重要なため、導線整理からデザイン制作に落とし込むまで時間がかかるフローでもあります。
エンジニアへ連携
デザインが完成した段階で、ドキュメントに変更箇所などをリスト化して記載し開発チームへと渡します。
WEBやアプリの実装方法を考えながら、開発チームに伝わるようにドキュメント化していきます。
バリデーションの考慮や情報の出し分けに関してはもちろんですが、実装時の余白の取り方やレスポンシブ対応によるブレイクポイントなども考慮し、エンジニアへ連携します。
実装後に改めて確認する
デザインが開発チームによって構築された後も、実際のプロトタイプを確認しデザインガイドラインやルールに則っているかを確認します。 これにより、最終的なUIがユーザーにとって最適なものになるよう確認していきます。
現状ではデザインガイドラインやルールの定義はされているものの、パーツやコンポーネントの登録実装が行われていない為、ブラウザの開発ツールなどを利用しながら個別に確認しています。
デザインパーツとしての実装が完了できれば、確認コストの削減やデザイン原則の適用によるUX向上に繋がると考えているため、徐々に整備を進めております。
実装後に効果を確認する
ユーザーの利用状況などから数値を計測し、改善されているかを確認します。 お問い合わせの数の減少や、コンバージョン数の増加がみられれば改善に成功したと判断できると考えています。
以上、上記のような業務手順を繰り返しユーザーに使いやすくわかりやすい画面を作り上げていくことでより良いmyTOKYOGASを提供できるよう日々努めております。
さいごに
myTOKYOGASでは、紙の検針票や電話での情報案内をサービス機能に置き換え提供しています。デジタルへの移行でお客さまに不便を感じさせることなく、デザイナーとして業務に関わることはハードルは高いですが、その分やりがいも大きいと感じています。
また自ら課題を見つけ、意欲的にデザインに取り入れていくとも重要だと考えています。そのためにも私自身がよりペルソナを深堀したり、ユーザーインタビューの場をいかすことで、最適なデザインをmyTOKYOGASで提供していきたいと考えています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。