25.態度価値という可能性
成山前監督とお話しした時の話をします。
夜と霧
これはナチス・ドイツ時代にヴィクトール・フランクルという心理学者が強制収容所に送還された時の体験をつづった本である。
いつ殺されてもおかしくなく、痩せこけてボロボロになるまで終わりの見えない労働を強いられる。そのような状況で力強く生き抜いた人たちの話だ。
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フランクル心理学によると、人間が人生において実現する価値は3つ。
①創造価値
何かをつくりだすことで実現する価値。
サッカーでいえば「いいプレー」や「いいコンビネーション」を創造すること。
②体験価値
体験することで実現する価値。
サッカーでいえば「試合に勝利する」や「評価されてカテゴリー昇格を果たす」ことを体験すること。
③態度価値
自分自身ではどうしようもない状況,変えることのできない運命に直面した時,その窮状に対してとる態度によって実現される価値。
「この態度価値がスポーツをする上で大事だと思っている」とおっしゃっていました。
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上げ日とフィジカル日
このような質問が届いた。この質問は、
C2,3がグラウンドでボールを使って創造することも体験することもできるのに週に1回ボールを使わずにフィジカルトレーニングをする目的は何なのか?
と言い換えられる。
この日だけは創造することも体験することも奪われる。
しかし、そういった「苦しい状況下でどういうあり方をするのかを決める」という態度価値だけは奪われることはない。
関学サッカー部でよく聞く「苦しい時に何ができるか」には、「どういう状況であれ、自分がどう振る舞うかだけは誰にも邪魔されずに自分で決められる。環境の奴隷になっちゃいけない。」という意味が含まれていたことを知った。
サッカーでは自分の思い通りにならないことばかりだよね。そんな時、自分を評価してくれないスタッフを恨むこともできるし、恵まれた身体能力にしてくれなかった親を恨むこともできる。でも大切なのは「どういう立場、どんな状況でも成長できる」と捉えて努力することなんだ。それが力になる。
と教えていただきました。
フィジカル日のときにチームを励ます声をかけている小寺やナベやジンスンたちの態度価値は純粋にすごいと思うし、
どんな時も黙々とアップをして終わった後もトレセンで自分を追い込む竜一・伊瀬が見せる態度価値もマジですごいと思う。
やっぱり成山さんは凄かった
スケールが違った。本当にお会いできてよかった。
いい結果を報告できるようにこれからひとつひとつ課題を乗り越えていこうと思う。
引用
https://ameblo.jp/kiduki-in/entry-10874666421.html
http://www.pat.hi-ho.ne.jp/soyama/gakusyuukai/siryou/01-7frankl.htm
http://d.hatena.ne.jp/saruya_akira/20160502/1462230537
最後までありがとうございました!