ドラゴンボール育ち
ドラゴンボール、全然世代じゃないけど、父親がめっちゃ世代だから常にうちのトイレにあった。
ドラゴンボールを読んで育ちました。
色んな漫画読んだけど、大人になって改めて、ドラゴンボールすげ〜って思います。
話やギャグが面白いのはもちろん、何より読みやすい。コマ割りが綺麗。セリフが少ない。あったり前みたいな顔してキャラクター描き分けてる。そして扉絵がおしゃれ。
みんなが言ってることだけど、やっぱり鳥山明天才だなぁ。
ドラゴンボールでどのへんが好き論争がありますけど、私は人造人間編です。
捨てがたいのはレッドリボン軍編から占いババ編のあたり。冒険感が強くてワクワクする。絵がこの頃まだ可愛い。
ハッチャンがかわいいし、ブルー将軍、ムラサキ軍曹が魅力的。ブルー将軍が桃白白に指一本どころかベロ一本で負けた時の絶望感ったら。
占いババ編は作中唯一ブルマのおっぱいが出ます。悪魔の便所というふざけた舞台好き。
人造人間編からセル編の終わり、トランクスが未来に帰ったところまでが一番好きなわけですけども、
(いつもドクターゲロが絡むな)
人造人間編てめちゃくちゃ暗い。終末感ある。SF感ある。そこが好き。未来人のトランクスもわからんの?どうなってんの?こわい!となる。
頼りの悟空も病気で死ぬとか言われるし、
人造人間たちの無表情こわいし、
セルも敵キャラでいちばん気持ち悪い。
「どうせ悟空たちが勝つんでしょ?」と思いつつ、なかなか苦しい。
あと人間ドラマがけっこう深い。
ベジータが調子こいてセルを完全体にしちゃって苦しむのとか、トランクスが「母さんはなんであんな人と…!」とか、最高。
悟飯ちゃん推しなので悟飯ちゃんの覚醒がオチになるなんて尚更最高。
悟空よりピッコロさん、ピッコロさんより16号さんのが悟飯ちゃんのことよくわかってるのとか超人間ドラマ。ピッコロさんですらちょっとズレてるというところがミソ。
「僕は戦いたくない…殺したくないんだよ…たとえお前みたいなひどいやつでも…」
んで、戦い嫌いの戦いの天才に唯一理解を示してくれたのが、同じく戦い嫌いの殺人ロボである16号さん。
それまでキレなかった悟飯ちゃんが、16号さんの死でブチギレるのは必然。
よくよく考えたら、占いババ編もセル編も、レッドリボン軍で始まり、孫悟飯で終わるのか…偶然かな…意識してるのかな…
空気吸うのを日頃意識しないように、ドラゴンボールを読んで育ったので、魅力を語るのも容易でないな。
「空気の魅力って言えますか?吸えるところと、においがしないところです。」
みたいなことを、今日は書きました。