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なぜ代替療法なのか②


~体験談から思ったこと~

過去の経験から手術を受けたくないと思った私ですが、そもそも手術をせずにがんが治ったという話を聞いていなければ、その方向での治療について検討することはなかったかもしれません。

私が乳がんと告知される半年前、中東へ旅行しました。その旅先での食事の際、出会った方(日本人)から、彼女がベジタリアン(正確にはペスカタリアン)になった経緯を聞く機会がありました。

その方のお母様はがんを患い、その治療として玄米菜食を主とする東洋医学系の食事療法を行い、その結果、病気を完治されたのだそうです。それ以来ご自身もお肉は食べなくなったとのことでした。その方のお父様はつらいがんの闘病生活の後に亡くなっておられ、その苦しみを目の当たりにされたお母様は、ご自身も同じ病に侵されていると知ったとき、お父様が受けたような標準治療ではない方法に取り組んだということでした。

そのお話を聞いたときは、がんの話は私にとって他人事だったので、何という食事療法だったかとか、どこの診療所に行ったのかなど、詳しい情報を聞くことはしませんでした。でも、そのお話が頭に残っていたから、後々標準治療以外の選択肢を視野に入れて情報収集することになったのです。


ブログの影響も大きかったです。ネット情報の信頼性には常に注意しなければなりませんが、ヒントや疑問をもらい、そこから情報を調べるというきっかけになりました。

標準治療を受けている方のブログは無数にあり、標準治療と一言で言っても、三者三様、異なる状況、状態の中で、皆さんそれぞれが取り組みを頑張った、頑張っていらっしゃるのだと知りました。

中でも衝撃的だったのは、私とほぼ同じ段階と思われる早期乳がんで標準治療を受けた方の長い、長いブログでした。明るく、運動好きという印象の筆者でしたが、治療から数年のうちに、骨と脳に転移してお亡くなりになりました。ブログの最後は旦那様の書き込みで終わっている悲しいものでした。仮にこの話がフィクションだったとしても、私にとっては有益な情報でした。これをきっかけに乳がんの転移について調べ、その一般的な順序が、“乳房→リンパ→骨/肺/肝臓など→脳”だと分かりました。初期段階で標準治療を受けて助かる方がいる一方で、再発や転移の後にお亡くなりになる方もいる。その分かれ目は何か、転移や再発を防ぐ方法は何かと考える機会を与えてくれました。
この記録を残してくれた彼女には感謝しています。


無治療や代替療法をされている方のブログももちろん探しました。
無治療で亡くなられた方、数年経った現在もがんと共生している方、大きな子宮筋腫と乳がんを半年で1/3の大きさに縮小させた方などの情報を見つけました。がんを縮小させた方のブログは閉鎖されて見られませんでしたが、かなり有益な内容だったようで、そのエッセンスを別の方が書き残したページがあり、そちらを読みました。

その大きな筋腫とがんを縮小させた方曰く「自分が生きやすい方向に自分自身を方向転換していくことが、結果的に治癒へと繋がると思う」とのことで、実行されたことを簡単に書くと以下のようなことでした。

1. 自分の時間を確保して、がんや体についての知識を増やし、体を休めることを最優先にした。
2. 泣く、怒る、笑うといった、嫌な気持ち、悲しい気持ち、溜め込んでいた感情を、とにかく出して解放した。(家族の理解も必要ですが)
3. 食事制限
いわゆる社会毒を含む食品を排除し、酵素を多く含む菜食を徹底した。

無治療、代替療法というと、とかく食事療法や免疫療法といった治療法に目を向けがちですが、がんになった原因を知り、そこからの改善を図るという意味でも、自分の感情や思考を無視することはできないと思わせてくれた情報でした。その思いは、後々手にする本『喜びから人生を生きる!― 臨死体験が教えてくれたこと』を読んだ際に確信に変わりました。

標準治療を受けない場合、無治療と言われることがありますが、病院での治療を受けないことと何もしないこととは違います。何もせず変わらぬ生活を続ければ病気は恐らく進行するでしょう。無治療でも現在がんと共生されている方たちは、皆さんそれぞれが食事制限をはじめとする独自の取り組みを実践されています。がんからのメッセージを真摯に受け止め、考え、行動すれば治癒への道はある。病院治療を受けなくても通常の生活を続けられる可能性も大いにある。そういった思いが強くなりました。


そこで、7/30の記事 “Bodytalk と がん患研説明会” で書いたように、直接話を聞きに行くという行動に移りました。また、自身の話をすることで、友人やお会いする方から、家族や知人でがんや難病を患った方の経験談を聞く機会が増えました。こういった方々のお話は実在を確認できる生のお話です。標準治療、代替療法、民間療法など治療方法も様々、完治された方、治療中の方、お亡くなりになった方と、状態や結果も様々で、本当に参考になりました。

そして、やはり代替療法や民間療法で完治された方や治癒に向かっている方が実在すると知るにつけ、書籍やYoutube動画をはじめとする数々の体験談にも後押しされ、私自身もまずは代替療法から始めてみようと思ったのです。


こうして、不安ながらも心を決め、どういった治療法や取り組みを選択するかが悩みとなっていくのでした。

今回はここまで。
本日もありがとうございます☆


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