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ロコモティブシンドローム


平成28年11月27日の産経新聞「にっぽん再構築子供が危ない」という連載に幼い体が「老化」していると載っているのを偶然見つけた。

その記事によると、ロコモティブシンドローム(ロコモ、運動器症候群)とは、体を動かすのに必要な関節や骨、筋肉など「運動器」が機能不全を起こした状態で、骨折や捻挫を誘発する。関節が衰えてこわばり十分に曲げられなくなるため、力を入れると耐えきれず折れてしまう。加齢や運動不足が原因とされ、高齢者に多い。だが、近年は子どもたちの間で増えている。幼い体が「老化」している。とある。文科省の委託を受けた埼玉県医師会による運動器検診の結果、幼稚園から中学生約1300人のうちロコモの恐れがある子どもの割合は40%だった。以下の項目の中で一つでも該当するものがあると要注意だ。

①片足立ちが5秒以上できない

②しゃがみ込みができない

③万歳の姿勢で二の腕が耳につくまで180度挙げられない

④体前屈で指先が床につかない

ロコモの原因に運動不足が上げられるが、運動のしすぎ(スポーツ傷害)も原因とされている。一つの運動を週に10時間以上行っている子どもは、使われる筋肉が偏ってしまうため、運動器のバランスが崩れ、関節が硬くなってしまうことがある。同じような動きばかりでは使われる体の部分が毎回同じだから、他の運動器は使われることが少なく、徐々に機能が低下します。一方で頻繁に使われる部分はどんどん負荷がかかり損傷を受けやすくなる。つまり、大人が行うスポーツをそのまま子どもが行うことは、体が未発達な子どもたちとって負荷が大きく、早期に単一種目のトレーニングを長時間行うことは怪我や傷害に繋がるリスクがあるということだ。

体全体まるごと発達期にある子どもは、発達過程に沿った主体的な運動遊びを繰り返すことで発達が促される。「健やかな心身の育み」は、発達の側面から十分に配慮された環境の中で、おもいきり体を動かして遊ぶことが重要だ。外遊びの減少が子どもの体力の低下に及ぼした影響は大きい。解決策として「路上でのボール遊び」の要素を持つバルシューレに期待は膨らむ。子どもはボール遊びが大好きです。ボール遊びを通して遊び、そこに運動経験が育まれ運動習慣に繋がり、運動形態が生まれます。さらに遊ぶことで自然と約束事や役割を学び、さらにルールを理解し社会性を身につけます。そのことが心身の健全な発育発達に繋がるのです。



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