「新しいカギ」2024年1月27日放送分について

学校かくれんぼ

生徒が学校敷地内に隠れた番組出演者を見つける「学校かくれんぼ」がギャラクシー賞(テレビ部門の2023年12月度月間賞)を受賞するのは当然のことだけれど、番組としては「学校かくれんぼ」以外の企画がなさすぎるし、弱すぎる気がする。
その証拠に、気づけば毎週のように「学校かくれんぼ」をやっている。
コント番組としてはじまった「新しいカギ」はいつの間にか「学校へ行こう」方面にシフトしていっていて、それはそれで正しい流れであると思う。
いくらフジテレビの土曜8時という枠とはいえ、ちゃんとコントを作り続けるには費用対効果が悪いだろうし、コントに向かう出演者の気持ちも揃わないだろう。
現状では、パロディコントの割合が高まっていたから、ここからコント方面に戻して面白いコントが作られる可能性は低く、このまま「学校へ行こう」路線で行くのだろう。
 
「学校かくれんぼ」は6歳の娘にも理解できるから、毎回見ている。毎回見ているからこそ、放送される頻度が多すぎて飽きてきてしまってもいる。
高校生(あるいは中高一貫校)相手ばかりだったので、少し前に放送された小学校を舞台にした回は新鮮さがあって楽しく視聴することができた。
高校生が続くのであれば、なんかもう飽きてきちゃったな(生徒の「コロナ禍で行事が制限されていたので、、、」というコメントも何回も聞いた)。
隠れるのが出演者だけでなくて、先生を1人、2人含めれば、少しは動きがあるのかもしれないけど、どうか。
 
結局、飽きてしまう理由は、放送頻度が高すぎるから。
 
他の企画は、と振り返れば、教師相手の漫才があるけれど、まぁ、見ないよ、それは。
 

ティーチャーを探せ

1月27日の2時間スペシャルで「学校かくれんぼ」の次に放送された「ティーチャーを探せ」という生徒に紛れた先生を見つける企画は、見ていてモヤモヤするものがあったから、単発で終わらせてほしい。
モヤモヤした理由は、出演者を騙すことが単純な喜びに繋がらなかったこと。
部活動に紛れた先生と思われる人を指名し、「あなたはティーチャーですか?」と出演者が問いかけます。
声を聞けないので、先生と生徒を見分ける基準は見た目しかありません。
「あなたは先生ですか?」と生徒が言われた場合、よく言えば「大人びて」、悪く言えば「老けて」見えると出演者からジャッジされたということです。
出演者を騙すと学校側に10万円入るので指名された生徒が「ステューデントです」と言ったときに、その場では歓声が沸きます。
しかし、氏名された生徒の立場になってみると、単純に喜びきれるものではありません。
番組としては「出演者が詫びているからオッケー」としているのかもしれませんが、それで済むのだろうか。指名された生徒に遺恨はないのだろうか。
 
指名された生徒が気にかけていないのだとしても、テレビを通して日本中から老けている認定をされてしまったのは事実。
 
笑いのポイントが老けている高校生を見つけることだから、そもそも企画としての品性に欠けている。
 
学校にタレントが行けば何でもありじゃねぇんだぞ、と主張しておきたい。
 
余談になるが、「水曜日のダウンタウン」であった「先生のモノマネ、プロがやったら死ぬほど子供にウケる説」(2017年6月度、ギャラクシー賞月間賞)はつくづく名企画であった。1回きりで終わらせてしまうのが水曜日のダウンタウンのもったいないところ

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