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フードチェイン! その1

こんにちは。れこ/recoと申します。

MTGのレガシーフォーマットにはフードチェイン(食物連鎖, Food Chain)というデッキがあります。このデッキをしばらく使い続けた自分が持てる知識で紹介、解説していきたいと思います。

■フードチェインとは

フードチェインとは(以降デッキ名を指す場合はカタカナで表記します)、その名の通り、食物連鎖というエンチャントを利用したコンボデッキです。自身のクリーチャーをゲームから取り除き、そのマナからクリーチャーを召喚し、さらにそのクリーチャーを追放し、またクリーチャーを出す。これを繰り返すことで少しずつマナが増えていき、最終的に大型のクリーチャーを出すことが出来ます。この動作を繰り返す際、食物連鎖と大変相性が良いクリーチャーがいます。それがこちら。

「霧虚ろのグリフィン」です。これはなんと追放領域からでも唱えることが出来るという珍しい能力を持っています。

食物連鎖と組み合わせると

霧虚ろのグリフィンを追放→5マナ出る→うち4マナで追放領域からもう一度唱える→また追放→また5マナ出て合わせて6マナに→以後繰り返し無限マナ

といったように大量のマナを出すことが出来ます。

その大量のマナを「歩行バリスタ」や「引き裂かれし永劫、エムラクール」につぎ込みゲームを終わらせます。

デッキは青緑をベースに組まれることが多く、他には青緑黒、青緑白、青緑黒赤などが挙げられます。

デッキの例を1つ。

青黒緑で構成されたデッキで、緑の太陽の頂点で序盤はマナクリーチャーを、後半は「トレストの使者、レオヴォルド」や「激情の共感者」を呼び出しゲームを終わらせます。

■フードチェインの魅力

1. コンボとビートダウンの2つの戦略を相手に押し付けることが出来る。

先ほど説明しましたコンボと、「霧虚ろのグリフィン」や、それと類似した能力を持つ「永遠の災い魔」、単純にサイズの大きい「グルマグのアンコウ」で攻め立てるビートダウン戦略を相手に要求することが出来ます。

単体除去から自動で追放領域に逃げる能力を持っている。


ビートダウン戦略を支えるシナジーとして、「霧虚ろのグリフィン」と「永遠の災い魔」は食物連鎖が場にあることで、疑似的に除去耐性と警戒を得るという点があります。破壊するタイプの除去に合わせてこれらのクリーチャーを追放することで、再利用することが出来ます。また、コンバット後に追放、再び唱えることでアンタップ状態にすることも出来ます。


2. 追放ギミックと相性が良い

食物連鎖以外にも「霧虚ろのグリフィン」「永遠の災い魔」を追放するカードがあります。

まずは「意思の力」。レガシーを象徴するカードの1枚です。

マナコストを支払うかわりに青のカードを追放することで唱えることが出来るカードですが、コストとして「霧虚ろのグリフィン」を手札から追放することで実質タダになります。

続いて探査持ちのカード。

「グルマグのアンコウ」「漂流」「わめき騒ぐマンドリル」など、これらのカードのコストに、墓地に落ちてしまった「霧虚ろのグリフィン」「永遠の災い魔」を追放することで再び唱えることが出来るようになります。

次に墓地対策系統のカード。

「安らかなる眠り」「大祖始の遺産」など、自分の墓地を追放するカードとの相性も見逃せません。

さらに、刻印持ちのカード。

刻印持ちカードというか「金属モックス」との相性も悪くありません。ただ、刻印能力は追放したカードが追放されたままでなければ能力を発揮しないので、「霧虚ろのグリフィン」を一度追放領域から場に出してしまうとマナが出なくなるので注意しましょう。


今回はこの辺で。次回はフードチェインの様々なデッキリストを掘り下げていこうと思います。

リクエスト、要望などがあれば@rairaimucchinまでご連絡下さい。

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