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③CLIPLA Eye(【じゃない】眼科クラウド電子カルテ)③

先日の投稿

このシリーズは当院で使用している眼科電子カルテ【CLIPLA Eye】について書かせていただきます。先日の投稿では【開業前のバイト医としてのため息】【開業準備する院長としてのため息】について書かせていただきました。


【開業前のバイト医としてのため息】は【CLIPLA Eye】で解決?

先日の投稿で

・直感的に使用できない
・何でも出来すぎる

というのが 【既存の眼科カルテ王者へのため息】でした。

直感的に使用できない

これは電子カルテによって濃淡はありますが既存の王者カルテでは、病名 処置 SOAP 薬処方などを行う際に それぞれ画面構造自体が大きく変わってしまうことが多いのです。このために毎日使っていると慣れてくるのですが、バイトの先生やたまにしか来ないスタッフなどは慣れるのに時間がかかるので教育コストが高いのです。わかりやすく言うと PCのファイルを探す時にフォルダ何度も深く開いていくような感じです。

それに対して【CLIPLA Eye】は画面構造を大きく変えることなく、つまりこれはこの場所というイメージを残したまま必要な箇所だけプルダウンを展開するような感じです。これだと一覧性が崩れないので 教育コストがあまり掛かりません。

良いことだけを言うのはフェアではありませんので 【CLIPLA Eye】の画面構造のデメリットをお伝えすると 画面構造が変わらない・一覧性が崩れないということは 逆に言うと プルダウンの展開するPC画面のスペースが広くないので展開する選択肢を無限に増やすことができないということです。増やせば下にスクロールが増えて逆に見えにくくなります。

既存の王者カルテでは階層構造ではフォルダー構造ですので選択肢は多くできるということです。

それでも【CLIPLA Eye】なのか? 既存の王者カルテの不便さ(階層が深すぎる)も【CLIPLA Eye】の不便さ(雛形選択肢の数が少ない)も慣れてしまえば問題ありません。 

しかし、大切なのは いつもいる医師やスタッフではなくバイトの先生や新規に入職したスタッフのストレスを減らしてあげることと考えました。 それはなぜかはいすれか想いを書かせていただきます。

何でも出来すぎる

何でも出来る・オールマイティーな電子カルテと聞くと多くの方はPOSITIVEに捉えると思います。しかし、私は逆にバイト医として勤務した際にストレス(NEGATIVE)だったのです。

カルテにはコアの外せない機能(MUST HAVE)と周辺のあれば良い(NICE TO HAVE)という機能の組み合わせでできていると考えます。

既存の王者カルテ:MUST HAVE&多くのNICE TO HAVE
【CLIPLA Eye】:MUST HAVE中心

小林製薬のように「あったらいいな をかたちにする」で多くの機能を実装したのが既存の王者眼科カルテです。

数学の問題です

Aというマーケットは30万人の潜在顧客でそこそこの機能で満足されます。

Bというマーケットでは1.5万人の潜在顧客で高機能でないと満足されません。

どちらのマーケットのほうが利益を上げやすいでしょうか?どちらのほうが価格を下げることが出来るでしょうか?

解答例

【収入=購入者数X単価-開発費のコストなど】と単純化できます

開発費
A:安い
B:高い

購入者数
A:多い
B:少ない

そうすると 同じ利益を出すためにはAのほうが単価を下げれます、Bのほうが単価が高くなります。

これは医師全体を相手にする【A】と眼科医だけを相手にする【B】という構造に似ていませんか?ですので 眼科専用の電子カルテはもともと高いのです

なぜクラウド電子カルテ会社に声掛けしたのか?

眼科のクラウドカルテを作る際に2つの方向があります
1-既存の眼科カルテをクラウド化する
2-既存のクラウドカルテを眼科用にカスタマイズする

どちらが単価の安いものを世の中に出せるでしょうか?

1では結局は顧客ベースは眼科医ですので少ない顧客から開発費などを回収する必要性があるので 単価はあまり下がりません。

2ではもともと多くの顧客べ-スのあるクラウドカルテですので カスタマイズする分だけ価格はベース機能のクラウドカルテより上昇しますが1よりも安くできます

という考えでクラウド電子カルテ会社に声掛けさせてもらったのです。同じクラウド眼科電子カルテを手に入れるにもアプローチ順が変わるだけでコスコ構造も変わるのです。


しかし、低機能なんでしょ?


マーケットが医師30万人とマーケットが1.5万人の眼科カルテではそもそも収益構造が違いすぎます。 単純に考えると 顧客ベースが少ない眼科カルテが高機能(すぎる)のはなぜでしょうか? 単なる計算問題としては開発費を抑えるためにあまり高機能でないほうが良い気がするのですが。もちろんMUST HAVEの高機能化はかまいませんが 正直 殆ど使わないでしょ?という機能も満載です。総合病院で多くのサブスペシャリティの先生がいて 特殊検査や多種多様な手術をする施設では正直【CLIPLA Eye】はおすすめしません。 ですので、クリニックに見学に来られた開業予定の先生にも 

・学会発表をたくさんするために詳細検索をされる予定の先生
・斜視などの特殊検査が多い施設
・多種の手術をされる施設

には【CLIPLA Eye】は先生の電子カルテ【じゃない】とお伝えしております。

いわゆる一般外来と一般的な処置や手術をされるクリニックに一番親和性が高いと思っております。

ですので高機能の反対の低機能なんでしょ?と思われたかもしれません

しかし、高身長の反対は低身長だとは限りませんよね? 平均身長かもしれませんよね?

同じように【CLIPLA Eye】は高機能でなくても一般的な眼科クリニックのMUST HAVE機能があると思って貰えれば結構かと思います。

なんで既存の眼科カルテ王者は開発費高いのに高機能?

なぜ既存の眼科カルテ王者は開発費高いので高機能にするの?なぜ【CLIPLA Eye】は新規参入なのに高機能競争に参入せずにMUST HAVE機能中心なの?


あくまで勝手な推測ですが 

既存の眼科カルテ王者は少ない眼科医顧客の取り合いのチキンレース状態なので 細かい要望まで応えようと無理をする、ですので高機能すぎることに。

【CLIPLA Eye】はもともとベースにある【CLIPLA】ユーザーに追加で眼科ユーザー入ってくれたら儲けもん! でもその顧客獲得のために コスト構造を崩してまで高機能にすると意味がないのでMUST HAVE中心ということではないでしょうか?

今日はここまで 

見学ご希望の方はどうぞ

見学ご希望のかたはいらして下さい。連絡を以下からいただければ!

メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)

今日はここまで

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