誕生日ケーキ

次男の3歳の誕生日が近づいてきた。
彼のケーキのリクエストは大好きなヒーロー物。
しかし仕事が忙しくて予約を取り忘れてしまい、気づいた時にはコンビニでの受付は締め切られていた。慌てて近所のケーキ屋へ向かうと、3匹の子豚が乗っているケーキを発見。
「もうこれしかない!」そう思った私はケーキを予約し、ある計画を立てる事にした…。

翌日から次男に3匹の子豚の絵本を読み聞かせ、「子豚ちゃん可愛いねぇ、お利口さんだねぇ」と話し、「子豚ケーキも可愛いはずよ」と付け加える事も忘れなかった。
パパや長男や長女にも協力してもらい、「パパは3番目の子豚が良いな」「子豚たち可愛いよね」「私も子豚ちゃん好き♪」と毎日アピール。

数日後、あれほどヒーロー好きだった次男が「こぶた可愛いよね」と言い出し「ぼく、3匹の子豚大好き!」と言うようになった。
「やった!」私達の作戦勝ちである。

誕生日当日、ケーキの前で笑顔でピースする次男がいた。もちろんケーキの上には3匹のこぶたが乗っている。申し訳なさを感じつつも悲しませずに済んだ安堵感があった。
来年の誕生日はヒーローか、はたまた子豚か。
大変だけど楽しい育児は、まだまだ続くのであった。

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