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学べば学ぶほど歩行という機能は。

「歩行分析のためのバイオメカニクスの基礎」という講座を、2週間に1回のペースで10回講座として行なっている。今週末は9回目の講義だ。この講義では最初の第1回から、歩行がいかに省エネルギーになること中心に組み立てられた運動機能か、という説明をしている。

次回は第9回なのだが、これまで関節運動に注目してきた動作を、もう一度重心移動に照らし合わせて、重心の上下動の制御について話す予定だ。

重心は、上下動しないと位置エネルギーを獲得できない(=自分の力でない重力を使うことが一番省エネなわけで、位置エネルギーを得るということは重力を使える状態になる、ということでもある)ので、上下動するにはするのだが、極端に大きな上下動は人間の最適な歩行速度を保つのに不要なので、上下動を抑えるための機能、というものも必然的に備わっている。

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身体や運動を指導・仕事にする皆さんの誰かが持つ疑問は、皆さんも必ずどこかで出会う・出会ったことのある疑問なのではないでしょうか。週に一度は身体について考える、それを実践につなげていく、そういう場になると思っています。

Movement Lab @ SOM IES

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School of Movement®︎での講義の際に様々な質問をいただきます。質問を整理し、議論を公開し、更に感想をいただけるような場とし…