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<翻訳>Mayo Clinic HPで紹介されている、4ヶ月から6ヶ月の赤ちゃんの特徴

日本の医療機関で紹介されている乳児の発達の様子と比較して、とても詳細かつ一般人にもわかりやすくまとまっているMayo ClinicのHPの記事を紹介します。DeepLという翻訳のサイトを使用し、日本語としてより読みやすいように改変してあります。見出しはHPにあるものとは別に、noteで見やすいように個人で追加しました。(Mayo Clinicについての説明は文末を参照ください。)


0ヶ月から3ヶ月という期間はどのような期間か

生後4ヶ月から6ヶ月頃になると、赤ちゃんは自分の周りの環境を意識するようになります。寝返りを打ったり、手を叩いたり、喃語を言ったりするようになってきます。

なんでもお世話になっていた時期はもうすぐ終わり。赤ちゃんは周囲の環境に対する警戒心が高まったり、自ら活発に動くようになることで、毎日刺激的な冒険の日々を過ごすようになります。お昼寝前の抱っこから、兄弟のおしゃべりまで、あらゆる経験が、赤ちゃんの世界をより深く知ることにつながります。
赤ちゃんは、それぞれのペースで成長し、成長していきます。以下のような一般的な乳幼児期の発達の流れを踏まえて、目の前の赤ちゃんの長所や好みを捉えるようにしましょう。

赤ちゃんが周囲の世界を意識するようになると、探検を始めるようになります。生後4ヶ月から6ヶ月頃は、赤ちゃんの「楽しみ」の開発の時期です。

運動能力について

赤ちゃんの手足は、3ヶ月までよりも、おそらくより意図的に動かしたり、蹴ったりするようになるでしょう。うつ伏せにすると揺れるように動いたり、やがて寝返りを打つようになっていきます。
筋力がついてくると、頭のコントロールができるようになります。この月齢の赤ちゃんの多くは、仰向けに寝るときに頭をもち上げようとします。自分で身体を移動させようとしたり、親が抱えて足を地面に着ければ足で体重を支えようとすることもあります。生後6ヶ月頃には、座らせれば少しの間その姿勢を保てるようになります。(訳者追記:自分で座る、という意味ではありません。)

手と目の協調性の向上

赤ちゃんは、目で追いながら、あなたの指やガラガラ、柔らかいものをつかむことができるようになります。手の届くところにあるものはすべて、赤ちゃんは口の中に入れようとします。赤ちゃんは、無意識に手をかき回すような動作をしたりして、それがきっかけで自分が物を近くに引っ張っていることに気づくかもしれません。偶然の動作から目的を果たせたりする驚きが生まれます。

視界がはっきりし、広がります

赤ちゃんは、赤、青、黄色の微妙な色の濃淡を見分けることができるようになります。より複雑な模様や形の違いに気付くようになります。おもちゃに集中していたり、鏡に映った自分の顔を見つめていたりすることもあるかもしれません。ボールが転がって目の前の床を横切ると、赤ちゃんはそれに追随するように頭を動かすでしょう。

発声について

喃語やその他の新しい音が出るようになります。この頃の赤ちゃんは、子音を連発して喃語を発するようになることがよくあります。赤ちゃんは音を出したり、声を出して喜びを表現したりすることで、音に反応するようになってきます。また、自分の声のトーンで感情を表現し、「イエス」「ノー」の意思表示をするようになるかもしれません。自分の名前が呼ばれていることを少しずつ理解していく時期でもあります。

発達のためにできること

この年齢になると、学習と遊びは切っても切れない関係になってきます。けれども、高価な知育玩具や激しい努力は必要ありません。

この時期の発達を促すために赤ちゃんに話しかけてみましょう。赤ちゃんに質問をしたり、赤ちゃんのうなり声や様々な発声に反応したりしてみましょう。家の中や屋外、外出先で見たもの、聞いたもの、嗅いだものを話してみましょう。"赤ちゃん"、"ねこ"、"行く"、"歩く"、"暑い"、"寒い "などの簡単な言葉を使って、問いかけるように話しましょう。話しかける側の声のトーンや表情も大切です。言葉でない形でもアイデアや感情を伝えることができることを覚えておきましょう。

様々な姿勢で遊びましょう。赤ちゃんをおなかの上に寝かせてみたり、おもちゃで遊んだり、音を出して赤ちゃんが頭を持ち上げるのを促したり、寝返ろうとしていたら寝返ろうとしている方向から声をかけてみてください。赤ちゃんが寝返りの途中で横になっている間に手を握って、準備はできたかなー?と声をかけ、誘導したりしてみましょう。身体がしっかりしてきたら、お座りの姿勢を試してみましょう。赤ちゃんを抱っこしたり、枕を使って支えてあげましょう。

簡単なおもちゃを与えます。この年齢の赤ちゃんは、カラフルなおもちゃ、特に音の出るおもちゃを好むことが多いです。色のついたおもちゃ、柄のついたガラガラのおもちゃ、柔らかいボールや木のスプーンなどを試してみましょう。赤ちゃんが集中できるように、うつ伏せや仰向けの赤ちゃんに、一度に1つか2つのおもちゃを出してみましょう。たとえばうつぶせで、1つのおもちゃを赤ちゃんの手の届かないところに置いて、赤ちゃんが伸び伸びと動いてくれるようにします。赤ちゃんの頭の後ろでガラガラを振って、赤ちゃんに声をかけてみましょう。鏡で赤ちゃん自身の動きを見せてあげましょう。

赤ちゃんに読み聞かせやお話をしてあげましょう。言葉や思考の発達が促されます。赤ちゃんはあなたの言葉に夢中になり、あなたが発する音を真似することもあるかもしれません。読み聞かせは、まずは、色鮮やかな大きな絵の本から始めましょう。各ページで何が起こっているかを説明します。一般的なものを指さして名前を言ってみましょう。

好きな遊びも出てきます。顔を手で隠してから手を離して、「いないいないばあ」と言ってみましょう。身体遊びなら、つま先はどこ?と聞いて、お子さんの足の指を触ったりしてみましょう。赤ちゃんのおもちゃを毛布の角に隠して、探すように促したりするのも楽しい遊びです。

抱っことコミュニケーションについて

抱っこの時間をとりましょう。刺激と静かな時間のバランスをとりましょう。なでたり、優しいキスをすることは、赤ちゃんが安心し、愛されていると感じるのに役立ちます。赤ちゃんを抱っこしたり揺らしたりしているときは、静かに話しかけたり、心を落ち着かせる歌を歌ったりしましょう。
音楽をかけましょう。音楽は、赤ちゃんを落ち着かせたり、楽しませたり、教えたりするのに役立ちます。子守唄やお気に入りの曲を歌ったり演奏したりしてみましょう。
赤ちゃんのペースに合わせてみましょう。赤ちゃんが目をそらしたり、目をつぶったり、騒いだりしたら、休憩をとりましょう。赤ちゃんにも赤ちゃん自身の時間や空間が必要です。赤ちゃんの個性や気質、好き嫌いを知ろうとしましょう。赤ちゃんが求めているニーズに応えることで、赤ちゃんと養育者との信頼感を高めていくことができます。

<Mayo Clinicとは>

Mayo Clinicはアメリカにある世界に名だたる有名病院です。1863年、ミネソタ州ロチェスター市に、南北戦争の傷病兵を治療するために創設された医療施設が前身で、1892年にはアメリカで最初の総合医療を扱う施設となりました。1915年にアメリカで最初のGraduate Medeical School を創設、現在はクリニックという言葉からは想像もつかない天文学的な数の患者を扱う巨大な施設になっています。
創立当時から「The needs of patient come first」という基本理念を守りつづけており、 Parctice、 Education、Researchを3本の柱とし、 そのうちEducationの分野では、医師、科学者、医療従事者のみならず、患者、市民が、医療・健康管理のための教育をうけられる機関を目指しているそうです。