ローテーターカフの安定性について改めて教科書から根拠を遡る
いま、Facebookのグループを作って勉強会を開催しています。
「筋骨格系のキネシオロジー」と「運動生理学20講」という、運動学+バイオメカニクスと運動生理学の、大御所教科書を使用して。
身体の仕事をしている人たちは、この2冊は必読です。教科書以上、各論の専門書未満の知識を得ることができます。
(勉強会ではこの2冊を、元レスリング日本チャンピオンの中村さんと一緒に読み解いていく形をとっていて、そこに20数名の方が参加して議論が進みます。聞くだけもあり、発言もあり。月3回勉強会+スペシャルゲストトーク、グループ内で質問自由、で3ヶ月毎の支払いなので、3ヶ月で違うなーと思ったら退出も可。)
さて、筋骨格系のキネシオロジーの「筋」の概論と「肩」の各論を経て、こんな質問が出ました。
「筋について学んだ概論では、筋は関節を安定させる働きの主役ではない、とあったが、肩各論のローテーターカフの説明ではローテーターカフは肩関節の安定性に重要であると書いてある。何故でしょうか。」
筋についての概論を学んだ時点では膝関節を例に議論が進んだこともあって、膝関節の安定性の要はやはり靭帯なのでスルスル理解したのですが、肩の各論になって突然「やっぱり筋には固定性もあるの?」となったわけです。
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