ほんとにあった怖い話(2024)の感想

第1話 共作結界

  せっかく怖い雰囲気が出ているのに、坂口憲二の怖がり方がサルの鳴き声みたいで、逆に笑ってしまう。
 スマホの画面越しにお祓いするとか、陰陽道もDX対応してるんですね。
 後半はほぼ心霊コント。亡霊に迫られる坂口憲二のサルのモノマネをひたすら見せられている状態で、笑いが絶えませんでした。

第2話 真夜中のチャイム

 かまいたち山内氏のナレーションが酷いのはさておき、映像も仕掛けもなかなかの怖さでした。
 短くまとまっているのも良かったです。あの感じで引き伸ばすと怖さが薄まるので、程よく構成されていたと思います。
 ふせえりさんはどんな尺でも存在感が強いですね。

第3話 視える!?

  未来予知によるバタフライ効果ファンタジー。こういうのを”ほん怖“に挟まないで欲しい。しかもムダに長尺で。世にも奇妙な物語でやって下さい。
 第2話のふせえりさん同様で、山下容莉枝さんの存在感強い。ちょい役なのに魅力的すぎます。

第4話 暗澹の部屋

 兎にも角にも森七菜が可愛い。
 そして話が怖い。内容的には在り来りな古い団地ホラーなのですが、問題の部屋の不穏さとか、母親の態度とかエピローグとか、よくまとまっていました。
 ただ、よくまとまっていただけに、例の部屋のエアコンが動いてる(LEDは消灯してるけどフラップが開いている)ような撮影事情と思われる雑さは悪目立ちしましたね。

第5話 見知らぬ同僚

 亡霊が緑のカラコンを着けているようにしか見えなくて興醒めしました。瞳の色を異様に見せたい気持ちは理解できますが、やり方が安直すぎるというか…。
 まあ、最終話なので恒例のやっつけ仕上がりなんですかね。

全体の感想

 ここ5年ほどは総じてひどい出来だったので期待していませんでしたが、第2話と第4話については良作でした。
 とは言え、ほん怖は本編より前週にローカル枠で放送される傑作選の方が良いんですよね…。良作多めだし、何よりスタジオパートがないので。
 では、これから録画しておいた今年の傑作選を観ます。(了)

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