ロボット掃除機「DEEBOT」が最高だった話

 新居に引っ越して最初に買った家電は、ロボット掃除機だった。前の家では、1LDKをほぼワンルームとして使っていたので、テレビ台や本棚、ダイニングセット、チェストやベッド…と物が多くて、床が露出しているのは動線とテーブルや椅子の下だけ。シート式モップの拭き掃除と掃除機でずっと暮らしてきた。ところが、新居はまだ物が少ないこともあってやたらにスペースがある。引越し当日にモップがけしたところ、それだけでヘトヘトに…とまではいかないものの、「まあまあ疲れるなあ」と。これは毎日掃除なんて無理だし、「隔日でもちょっとしんどいぞ」と思うに至り、ロボット掃除機の購入を本格的に考えることにした。

 最初に検討したのは言わずと知れたロボット掃除機の御大、ルンバ。次いで、当時Youtubeの広告がよく流れていたPanasonicのルーロ。

 ルンバは安定の性能に加えて、最上位モデルは本体のゴミ箱まで充電ステーションで自動清掃してくれる機能まであった。最終的にはステーション側の容器を清掃しなきゃいけないし、何なら本体も定期メンテしなきゃなんだけど、清掃のたびに本体のゴミ箱を清掃する手間は省けそう。ルーロは部屋の隅をしっかり清掃できるように本体形状から工夫しているようで、逆に言えばそれ以外のウリは特にない感じだった。どちらにしても、掃除のみの専用機。拭き掃除は別の機械が必要になる。

 拭き掃除はルンバの相方ならブラーバ、ルーロの相方ならローランがある。ブラーバもローランもクイックルのシートを使える有能なやつ。性能的には似たりよったりで、どちらも掃除機の機能ほど充実はしていない感じ。特に、充電ステーションに自動で戻る機能がない。その程度、ではあるものの、毎回の手間としては面倒になりそうな気がした。しかも、置き場所が必要。ロボット二台分の幅って結構あるよね…

 「どっちもやってくれるロボットいないの?」
と思ってしばし検索。あったよ。ECOVACSというメーカーのロボット掃除機には、モデルによって吸引と拭きの両方を、しかも同時にやってくれるらしい!

 ということでモデル選定。ルンバほど高価ではないので、割と上位っぽい「DEEBOT OZMO 901」を選ぶ。品名に「OZMO」と付くモデルが拭き掃除兼用型らしい。DEEBOT OZMO 930というモデルがあるので最上位?と思いきや、発売日は901の方が新しいみたい。どうやら、回転ブラシとかの予備パーツを省略して価格を下げたのが901っぽい。

・本体前方左右に回転ブラシ(ルンバは片方だけ。ルーロは左右)
・クイックルシートは使えない。専用モップシートが必要
・吸引と拭きを同時に行える(ルンバもルーロも吸引専用)
・掃除したくない範囲を何箇所でもアプリで設定できる
(ルンバは別途機械が必要。ルーロはアプリだが2箇所までの制限)
・部屋割を自動認識して、指定エリアごとの清掃も可能
・充電ステーションに自動で戻る
・ゴミ箱を水洗いできる

 めっちゃ充実してる…この性能で(購入時)4万円未満とかすごいよ。ルンバでそこそこの機種だと6万円くらいするし、ブラーバを合わせ買いしたら8~9万円になる。そこからオプション品購入したらもう10万円いっちゃうし、掃除機置き場の他に拭き掃除機のスペースまで必要になる。これが1台分のスペースで済むなんて素晴らしいじゃない。

 他にスリム型のslim11もあって、901が高さ約10cmなのに対して、slim11は約5.4cm。ほぼ半分。これならソファの下にも入れそう…ではあるものの、レーザースキャン機能がないので部屋の形状を把握しない。つまりアプリで掃除したくない箇所の指定ができなそう。ソファの面積なんてたかが知れてるし、どうせ部屋のドア裏やリビングカーテンの上がり、トイレなんかは拭き掃除するんだから、アプリの利便性 >>> ソファ下が増える負担 かなと判断して、OZMO 901をAmazonでポチり。

 Amazonで購入したのは理由があって、家電量販店にこのモデルの取り扱いがなかったから。直販サイトかAmazonでしか購入できなかった。量販店ならポイント使えたのになー。また、ちょうど購入したくらいのタイミングでOZMO 901の本体色が白に変わっていた。検討してた時は黒しかなくて、slim11は白だったので、白いいなーと思っていて、この色変更は実にラッキーだった。ちなみに吸引のみの「DEEBOT 901」というモデルがあるので要注意でもある。実際、うっかり普通の901をカートに入れてしまって、あやうく購入してしまう直前で気がついた。

 で、数日で届くじゃん?開梱するじゃん?ブラシつけてタンクに水入れてモップシートつけたタンクはめ込んだらハイ終わり。充電に4時間待って、その間にアプリ入れてマニュアル読んで…ようやく初ロボット掃除ですよ。アプリで本体を登録して、アプリのスタートボタン押したら動き始めるDEEBOTちゃん。アプリの画面を見ていると、壁にコツコツぶつかりながらレーザーマッピングされていく部屋の様子が見える。だいぶ正確にマッピングしていて、カーテンや家具で引っかかりがある部分にちょっとブレや誤検知があるくらい。こうして、最初の掃除でマッピングが終了。

 ゴミ箱を取り出すと、前日にクイックルで掃除した割にはまあまあホコリや髪の毛が入っていた。目に見えてた以上に取れてるし、水拭きされた感じもキチンとある。それでいて床が湿ってる感じまではない。ちょうどいい感じ。アプリで移動経路を見ても、結構隅々までやってくれてるのがわかる。そして残りゴミがほとんどない。掃き残りや回転時の排気で吹き飛んだゴミが残るだろうという予想に反して、既に通ったルートにはゴミが飛ばないようにルーティングしているのかも知れない。よくできてる。

 手入れも簡単。ゴミ箱から一番外の紙フィルターを外して、スポンジフィルタは髪の毛やホコリを払ったら水洗いして陰干し。ゴミ箱本体のフィルタからホコリを剥がして、中のゴミを捨てたらざっと水洗いして陰干し。モップシートも剥がして水洗いして干すだけ。タンクは水を捨てるだけ。日々はこれだけで良い。他は週イチくらいで回転ブラシや本体を清掃するくらい。

 1回の清掃は約30分。リビング、キッチン、洗面所、廊下、寝室、洋室、(フラットエントリーなので)玄関まで隈なくやってくれる。時々は部分的に忘れたように通過しない箇所もあるけど、次回は必ずやってくれる。荷物を置いてるから掃除してほしくない場所があれば、掃除中でも一時停止してバーチャルボーダーをアプリ上で設定するだけで、その場所は華麗に避けてくれる。ソファに横たわってスマホをいじってる間に掃除が終わる。この快適さよ。

 なお、ネコは乗せられません。常にレーザースキャンしながらマップ更新するので、ネコが乗るとまったくスキャンできなくなるはず。

 ロボット掃除機を導入して約1ヶ月。2日に1回くらいの頻度で動かして、週1くらいでロボットが届かない部分をクイックルで拭くだけで床はピカピカを維持できてる。普通の掃除機は倉庫の中から出てきてない。それくらい優秀。マジで買ってよかった。

※すべて個人の感想です

この記事を書くのに少し調べたら、吸引と拭き掃除兼用のロボット掃除機が他のメーカーにもあった。

 まずイオン。お値段わずか9980円。ただし部屋認識なし、綿密な清掃アルゴリズムなし、充電ステーションなし、タンク給水なし(事前にモップを湿らせるしかない)。まあ…うん…(お察し

 次にanker。USBケーブルとかモバイルバッテリーで有名だけど、ロボット掃除機も地味にあるらしい。2019年発売の新モデルが拭き兼用とのこと。本体デザインから内部構造まで、DEEBOTのパクリ感強め。お値段54800万円。

 個人的には、こういうのと比較しても断然DEEBOT OZMO 901の圧勝かなと思う。機能充実の上に価格も安いしデザインも良いし。まあ、住んでる環境に合ったものがベストになるので、他の人にすすめるまではいかないけど。ロボット掃除機自体は本当に買ってよかった。最高。



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