「種族の垣根を超えたやつだけ」
毎日、搾取されてる。
同じ人種の日本人でも。
こんなお金持ちと一般人を謳う嘘つきたちにサンドイッチ状態の人生なら、少しは自分へのルールを忘れて遊びほうけたい物だ。
頭の悪い連中は、ケラケラ笑い、彼らはそれには飽きたらず、まだ俺の人生を搾取していく。
誰が助けてくれたって?
80億人の人口数の誰1人、直接俺に手を差し伸べるやつは1人もいない。
俺に手を差し伸べたのは、
種族の垣根を超えたチャームだけ。
人生とはおかしいもので、なぜか名付け親にさせられてしまった俺が、彼のご主人様となっている。
チャームを連れてきたのは、勝ち負けばかり気にする2組の馬鹿親子、兄貴とおかんだ。
もう1人の親父は、散歩は1番引けるがご主人様ではない。
(チャームはいけにえで、)
家族は社会の始まりだと、
精神の異臭を放つ博識な男はそれを謳い、
逃げ道を作って俺に接する。
これが黄金の賢人だとさ。
そう。
これが人間の謳う黄金律の社会なんだ。
無視しても、やり返してもテイカーは大量に群がる。
真実が知りたくて。
俺に手を差しのべてくれたのは、種族の垣根を超えたチャームだけ。
しかも、それは彼の死期が迫るほんの少し前の出来事だった。
迫害に耐えられなかったやつも、感情移入で感化された、これから迫害を受けるものも、ただ無様にテイカーのエサになるだけ。
ご存知。
これが人間のすることだ。
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