術後の生活

痛い痛いとは聞いていたが
帝王切開術後の痛みは
私の想像をかなり上回っていて

出産前はこの制限だらけの
妊婦生活から早く解放されたくて
1日でも早く出産したいと
思っていたはずなのに

術後の今は
出産前の方が自由に動けてよかったと
時間を戻してほしくなるほど
なにをするにも傷が痛んだ。



しかし
せっかくこんなに痛い思いをして
出産した赤ちゃんは
私の近くにはいてくれない。

会うためには
痛みに耐えてNICUまで歩ける事が条件


出産翌日から
点滴の棒を支えに
一生懸命歩く練習をし
NICUまで会いに行った。



小さく産まれた我が子は
保育器の中で管に繋がれており
その姿はとても痛々しく
申し訳ない気持ちになったが

プロのスタッフの皆さんが
細心の注意を払って
お預かりしてくれているので
心配は無用だ

何か問題があれば
すぐに対応してくれる環境

私が面倒をみているより
絶対に安全で安心なので
こちらは完全にお任せして
私は私の出来ることをしよう


今の私に出来るのは
自身の傷を治すことと
母乳を赤ちゃんに届けること





痛み止めのロキソニンは
服用間隔の6時間をきっちり守り
痛くなくても飲み続け

おかげでいろいろ麻痺したのか
術後の痛みは日に日に回復していった


母乳も少しずつは出たので
毎日絞っては
NICUまで届け
娘の様子をみにいく

他の妊婦さん達は母子同室で
新生児との
睡眠不足な入院生活をおくっているなか
私は比較的余裕のある入院生活を過ごした。

それを羨ましく感じる夜もあったが
睡眠もしっかりとれたし
スマホも触り放題




傷の治療に専念した結果
私は娘を病院に残して
一足お先に退院となる。


一緒に退院できないことは寂しかったが
おかげで実家で1人
回復だけに集中できる日が約1週間あった。


両親は産後の娘を労わり
特になにも
することを申しつけてはこず



搾乳した母乳を
母の運転で病院に届けにいって
赤ちゃんの様子をみて
少し触れ合ってから
また母の運転で実家へ帰る

母乳のために
母が作ってくれた
栄養のある食事をしっかり食べる

これが私に課せられた
1日のミッション


正直余裕だ。




娘もしっかり成長してくれ
私より1週間遅れての退院となった。

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