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[2019年12月24日火曜日]マナーという幻

 マナーは幻です。
 強要してしまえば見えなくなり、契約書に書いても見えなくなります。
 もし、同じマナーという幻。
 それを誰かと共に見れたら、それは奇跡です。


 
テツガクちゃん
 気づいてしまいました! 私!
 マナーは幻ということに!


肯定
 それにも、気づいてしまいましたか。
 そうなんだよ。マナーはただの作法。
 『存在と同時に存在しない』のさ。

 誰も作法の全てを知っているわけではないし、それを守ると契約書にサインもしていない。
 そもそも、契約書にサインをしたら。
 それはただの契約で、マナーでもなんでもないだろうけど。


テツガクちゃん
 そうですね!
 ですが、そんなマナーを誰かと見られたら奇跡ですよね!


肯定
 奇跡?
 映画館でみんなで枕投げをすること?


テツガクちゃん
 枕投げですか?
 肯定さん、随分、面白い奇跡ですが……。
 
 それは少し置いておいて。

 例えば、このコンテンツ。
 当たり前で特別なことなど何も話してはいない、この会話。
 そんな当たり前の会話を楽しむ私達。

 それを外から見ると、会話の作法が守られているように見えるかもしれません。
 この場合、話題を聞いてくれる肯定さんのマナーがよく見えたり。


肯定
 人の話を聞くのは当たり前だよ。
 特に、それがガクちゃんの話なら余計に聞きたいし、僕にとっては面白い話題だよ。

 ただ、手に横槍を隠しているけど……。
 (枕投げ、枕投げ、枕投げ……)


テツガクちゃん
 そうなんです!
 作法は誰かにとっての『当たり前』に過ぎません!
 武道をする人にとって、武道の作法はただの『当たり前』です。
 
 私達のこのやり取りも、『私達の当たり前』の定めの下で進んでいます。
 
 ですから、それを理解できないのも当たり前だと思います。
 

肯定
 たしかに。
 紳士的に映画を観る事、それはその人個人の当たり前だったと思う。
 だけど、いつの間にか、それが映画館の当たり前になってしまったね。

 本当はそこで枕投げをするのが、礼儀だったのかもしれないのに。

 礼儀作法を他人に問う人の方が、礼儀作法が怪しかったり……。
 
 あっ、これじゃ僕の礼儀作法も怪しい!
 というわけで、テツガクちゃん枕投げをしよう!


テツガクちゃん
 肯定さん、私達は既に会話という枕を投げていますよ!
 
 誰かの当たり前。
 それがマナーという作法のような気がします。

 そんな、見えない当たり前、マナーという幻。
 誰かの当たり前を一緒に見れる。
 その共感の瞬間は、奇跡だと思います。

 強要というマナー違反をしないで、同じマナーという幻を見れたら……。
 
 …………。
 誰ですか、開戦の合図を待たずに枕を投げたのは?

 いいでしょう。
 今日は最高です!
 最高の枕投げをしましょう!
 そして、最高の幻を一緒に見ましょう!


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それでは、また次の機会にお会いしましょう。



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