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10/28 18:26 甘みの存在を確かめていた

鼻セレブって甘いよね。
私がそう言うと、主人は「食べたことないからわからない」と答えた。
「口についた時、甘いって思わない?」
「ついた部分の味とか確認したことないな」
確認。たしかに。
私はなぜ鼻セレブの味を確認したのだろう。
正確には、なぜ鼻セレブが触れた部分を舌で触れたのか。
ふわりと舞い降りた純白の名残を舌先で追った。
それは何故なのか。

全くわからない。

でも、鼻セレブって甘いよね?

寒くなってくると朝イチのモーニングアタックが酷くなる。
モーニングアタックというのは、起床時の交感神経の兼ね合いで出るクシャミ。
とくに冬は、夜に乾燥した鼻腔をクシャミで潤わせてるのかもしれない。
小鼻や上唇が鱗状になってくると、いよいよ私は鼻セレブを取り出すしかなくなる。

くしゅん。
ずびび。

甘い。

うーん。
わざわざ確認してると思うと汚い。
もうやめよう。
あぁでも。
そのうち鼻セレブがカレー味になってるかもしれないし、未来には味噌バター味かもしれない。
そんな世界線があるかもしれない。
明日、私はいつも通り鼻セレブを使うだろう。
そして考えると思うんだ。

鼻セレブって甘いよね?

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