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「ニンジンの花と、マスク」


数ヶ月前に食べたニンジンの端っこを、うちのちびっ子博士が水につけて育てたいというので、実験がてら育てています。

さすが根菜、水を吸って吸って吸い上げて、茎と葉はするすると伸び、ただいま絶賛開花中です。

真っ白くて、小さなお花。
たくさん集まって、なんか楽しそうです。

私はというと、久方ぶりに、古巣で一年、講師として働いています。

今年は、ちょっと前までどこのクラスにもいた、「とりあえずちょっと悪態ついてみたい」ような子達はもうあまり見かけず、みんな物わかり良く対応してくれます。

まさに、コロナ前、コロナ後という感じ。
私的には、ちょっと、全然つまんない笑。

マスクの上に佇む子供達の二つの目は、いつも周りの人たちの顔色を伺いながら、下手なことをしないように、間違わないようにと不安と緊張を張り巡らせているように見えます。

でも、私はわかっています。

そのもっと奥に、キラキラと燃える怒りや光があることを。
そのエネルギーは、いつでも外に飛び出す準備ができていることも。

私は、何回でも、何百万回でも言いたい。

私たちは、生きることを楽しむために今ここにいるんだ。

この苦しみを耐えて耐えて耐え抜いて、いつか来る死を待つために生きているんではない。

とりあえず、もう外を歩く時くらいは、マスクは外そうよ。
本物の空気を、存分に吸って吐かないと、大切なことも考えられなくなってしまうから。

おもろいことなんて、探せばごろごろあるんだよ。

見つからなければ、ニンジンでも水に挿しとけばいいよ。
良い花咲いてくれるぜ。

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