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入院してから84日目。初めて24時間以上、痛み止め薬を飲まずに済んだ報告!

昨日9月30日は、個人的にちょっとした記念日になった!
7月9日に入院してから、初めてまるっと一日24時間痛み止めの薬を飲まずに過ごすことができたのだ。

で・・・?という話だろうけども、私にとっては大きな出来事だった。これからの日常生活に対するちょっとした自信になったし、何より“あの呪縛”というか、“刷り込み”みたいなものから解放された感じなのだ。

“あの呪縛”ってなんだ。

入院して、退院して、再入院して、退院して、再々入院して、自宅療養して・・・。その間、84日間毎日、結構強い痛み止めを飲み続けた。世の中に存在する痛み止めにはもっと強い効果・効能のあるものもあるだろうけれど、私が飲んでいたのは、口に放り込むと15分で、“あの”“チリチリが弱まるというレベルのもので、これを吐き気止めとセットで飲んでいたのだから、体の側からすると「できれば侵入してほしくない」ものに違いはないだろう。

それを最初70日間は一日3回きっちり8時間ごとに飲み続けた
起床して活動する前の朝8時、
昼間の活動で疲れが出だす夕方16時、
就寝前の24時。
時間についても色々試して、これが一番楽だと判断した。
そう、楽なのだ。

でも、このルーティーンが頭に“刷り込まれる”のも意外とやっかいだということも日に日に分かってきた。
お薬タイム1時間前になると、きっちり痛みが増し始め、20分前からソワソワして時計とにらめっこになるのだ。10日目より、20日目、30日目と右下半身の痛みはすこーしずつ弱くなっているのにもかかわらず、頭の方は「早く薬を飲まなきゃ大変なことになる」という意識がむしろ強まっていった。
なんかの呪縛にかかったようだった。

温泉宿で薬ケースをなくしパニックになった。

約50日目には一人温泉湯治に3日間でかけることができ、それはそれで自信になったし癒やされたのだけど、旅行中、温泉宿で夜中に薬ケースがないことに気がついてパニックになった。真夜中にフロントを叩き起こし(迷惑千万!)、大浴場だの、廊下だのを探してもらった。泊まっていた客室も隅から隅まで探した。
「ない!」。本当にパニックだった。
冷静に考えれば、発症当初が10なら、その時の痛みはマックスでも5~6だ。このままもし、薬がなくてもタクシーと新幹線で自宅までは帰れるはずだ。なのに、頭は薬を求めて半泣きパニックだった。
眠れないまま夜が明けた・・・・。昨日何回も見たけれど、もう一度だけちゃんと見よう・・・ちらっ・・・・、!!!かばんのポケットの角に引っかかってる!!!。 

恥、恥、恥・・・お宿の皆さま、その説は本当にごめんなさい。

「あなたの場合、依存しているのは体でなく心」

後日、外来に行ったとき、主治医の先生に聞いてみた。
先生曰く、
「無理に減らそうという努力はしなくてもよいのです。
今飲んでいる薬は、痛みを和らげるのと同時に、精神的なストレスを取り除くためのものでもあるんですよ。
減らせるかな、減らしてみようかなと思えばやってみてもいい。
飲み忘れてしまっても、それは体が薬はいらないといっているのだから、それでも構わない。
やっていけないことは2つ。
1日3回以上飲むことと、
『これから運動するから飲んでおこう』というような“備え飲み”、
です」

先生は少なくとも私が服用している薬自体に依存性はないということを繰り返し教えてくれて、
薬に頼り切っているのは体ではなく心であること、
それも、薬を飲み忘れるようなことで自然と減っていくこと、
も教えてくれた。

この外来での主治医の話を聞いてから、すうっと心が楽になった。
イメージとしては、「な〜〜〜〜〜〜んだ」という感じ。

凝り固まっていたのは、チリチリの右下半身だけでなく、わたしの頭もだったのね。

以降、あれこれと服薬ルーティーンを試行錯誤しながら、
一日2回になり、1回になり、
昨日9月30日やっとその呪縛から解放された!
はじめて24時間飲まずに過ごせた!

・・・・という記念日報告でした。
ちなみに、今日も化粧ポーチには薬ケース入ってます。お守りとして必要だから。

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