「にゅるりチェック」と「にゅるりマーク」を普及させたい!ヘルニア経験をだらだら書くその理由。
先日来、この夏のヘルニア体験をダラダラと書いている。いまのところ、起きたら痛かった、注射をしたら痛かったと、大部分は「イタイイタイ」という内容を書いているのだが、実は私なりに目標がある。
日本人のうち、足腰に痛みを訴えている人はどのくらいいる?
厚生労働省の「2016年国民生活基礎調査」によると、足腰のいずれか若しくは両方に痛みを持っていると自覚している“有訴者”は、65 歳以上の場合、男性で42%、女性では47%となっている。なんとも半数弱の高齢者が足腰の痛みを抱えているというのだ。私と同じ40代女性でも31%、全人口平均(10代とかも含む!)でも同じく31%だ。
お、多くないですか?
足腰だけ(頚椎ヘルニアの首とか肩を含まない)で、3割の人が「痛い」と自覚しているって・・・・。
少なくとも私にとっては驚くほど高い割合だった。
でも、そういえば、ちょっと前のクライアントとの打ち合わせで当方4名、先方6名、計10名の会議で休話閑談、私がヘルニアネタを振ったら、先方3名が「私も手術しましたー」とヘルニア経験をカミングアウトしたんだっけ。そう考えるとこの統計はわりとしっくりくる数字なのかもしれない。
ヘルニアは突然発生するものだけではないじわじわタイプもある。なんとなく重いその腰も予備軍かも。
実は、ヘルニアは急激な運動や無理な動きで突然発生するものだけではないのだそうだ。
私自身のヘルニアも「おそらくずっと何年も前からあったのでしょう」と先生に言われている。15年前の初ぎっくり腰、その後、毎年1回恒例のぎっくり腰×3回、そういう“痛みが発生していたもの”と、日々の生活習慣が積み重なってじわじわと飛び出て、ついぞこらえきれない痛みになって、病院に飛び込んで、やっと初めてヘルニアと診断された、そういうことなんだ。
それを聞いて心底、「あーそうか、もしそろそろやばいと知っていたら、もっと気をつけることができたのに」と思った。あのときの引っ越し、あのときのゴルフ、あのときのカラオケでの変な踊り・・・・腰に負担をかけたと思い当たる節なんていくらでもある。「ここんとこじんわり痛いなぁ・・・」と半月くらい思ってマッサージでやり過ごすのも日常だった。
さらにタチの悪いことに、「ヘルニアが飛び出して神経に触れているのに痛みの自覚がない」(!)ということもあるのだそうだ。怖すぎる・・・・。あなたのその腰痛も”きざし”かもしれないんです。
だったら、予防できるのではないか?
でも、だとすると、そうならば、だ!
今の“自分のヘルニア度”を知っておくことがいかに重要かということでもある。
背骨と背骨の間が縮まっていないか、それによってヘルニアが飛び出しそうになっていないか、年に1回とか調べればいいんじゃないのか。MRIでわかるなら、痛くも痒くもない、寝ているだけの検査で済むのだ。
健康診断や人間ドックで、高血圧や尿酸値を気にする人は結構多いだろう。一定基準を超えたら投薬治療やビール飲むのを制限をしなくてはならない、そうなれば一生付き合わなくれはならない。そう思って、用心している人多いはずだ。
いやいや、ヘルニアも定期チェック項目に入れませんか?!
ほんとうに、ほんとうに、日常生活がままならないんですよ、足腰立たないってのは。
「にゅるりチェック」を普及させたい
背骨から“にゅるり”と梨のように飛び出たヘルニア画像を見たときの絶望感ったら、ハンパないです。
健康診断項目にヘルニア検査を入れたい!
親しみを込めて「にゅるりチェック」と呼んでもいい、そういう検査を普及させたい!
それが私の願いです!
もし、どこかのヘルニア経験者の方が、あるいはどこかのお医者さんが同じようなことを考えたり、活動をされているのなら、ぜひ教えていただきたいです。私は初心者ヘルニア患者に過ぎませんが、一緒になにかできることを考えたいです!
「にゅるりマーク」も普及させたい
もうひとつ、やれたらなぁとおもうこと。それは「にゅるりマーク」の普及。
ヘルニア急性期の強烈な痛みが少し収まったあとというのは、ちょっとずつ足腰を動かしながら日常生活を取り戻していくリハビリが待っているのだけど、実はこれがとてもやっかいなんです。
道を歩けば歩道と車道の段差がいちいち怖い。
人の流れにのって迷惑をかけないように改札を通過できるか怖い。
手動ドアは重いか軽いか触るまでわからないから怖い。扉は押すのも引くのも怖い。
でも一番怖いのは、人とぶつかることなんです。
すれ違いざま、電車のふとした揺れ、エレベーターの中、スマホ見ながら下を向いて向かってくる人、歩道に突っ込んでくる自転車(これはヘルニアでなくても怖いけど)・・・。
ぶつかったら最後、また、“にゅるり”。
そう思うと、いちいち恐怖でしかないんです!
残念ながら、ヘルニアの人ってつえでもついていないと外からはわからない。
慎重によちよち歩いていてもたいがいはウザがられるし、
何より、まち中で邪魔くさいのは重々自覚している。
なので、そういう人のために、妊婦さんが持ってるピンクの妊婦マークのようなもの、作れないのかな。だって足腰痛い人が3割もいるんだよ。
最近たまに見かける赤い「ヘルプマーク」でもいいかも、という考え方もあるだろう。
いや、でも違うんです。
ヘルニアや腰の痛い人の場合、「ヘルプ!なにかしてください」ではなく、
「何もしていただかなくていいので、ごめんなさい、私の周り50センチ四方に近寄らないでください。触らないでください」なのだ。
触れたら神経にひびく痛みが怖いんです。
なので、よちよちのろくてすみませんが、静かにほっておいてください。
この気持ち、わかる方いらっしゃいませんか?
なにか一緒にできませんか?
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