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【globe】Feel Like dance〜女性が仕事を終えて自由になったときの感情を書きたかった(小室哲哉 TK Friday#56)

こんにちは、TK.STAFFです。

2021年7月2日にオープンしたTETSUYA KOMURO STUDIOでは"TK Friday"という、小室哲哉自身によるプライベートスタジオからの限定ライブ配信がオープン当初から続いています。毎週金曜日21時からお届けしています。

このnoteでは、そんな"TK Friday"のほんの一部ですが切り出して、まだご覧になったことのない皆さんにもお伝えできたらいいな、と思っています。

Feel Like dance - globe(1995年8月9日リリース)

2022年8月12日配信のTK Friday#56では、1995年8月9日にリリースされたglobeのデビューシングル「Feel Like dance」についてのお話がありました。

このグループの説明は、改めて必要ないかもしれませんが、ボーカルのKEIKO、ラップや作詞などのマーク・パンサーと小室さんからなる3人ユニットです。

当時、多くのアーティストをプロデュースし、ヒット曲を量産していた小室さん自身が所属するユニットということで、デビュー前から注目を集めていました。

まずは、物議を醸したという曲タイトルについて話してくれました。

僕の英語は時々文法的な間違いを指摘されるんですが、この「Feel Like dance」も本来なら“Feel Like dancing”が文法的には正しいですよね笑

今みたいにSNSが発展していたら、すごい大論争になっていて、炎上していたかも。でもデイブ・スペクターさんがうまくダジャレで締めてくれたと思いますけど笑

文法に関しては、もちろん分かっていたんですけど、「EZ DO DANCE」くらいから、曲タイトルは響きで良いんじゃないかなと思うようになりましたね。

─ 小室哲哉

TK Friday#56より

小室さんが、文法よりも"響き"を大事にしたことで、印象に残るタイトルが生まれたわけですね。楽曲については、こんなエピソードを教えてくれました。

レオ・セイヤーの「You Make Me Feel Like Dancing」という曲があるんですけど、この曲に影響を受けて、日本語的に作りたいと思ったんだと記憶しているんです。

このとき僕は、trfや篠原涼子ちゃん、浜ちゃんとのH Jungle with tなどの楽曲が相次いでリリースされていたので、globeも売れて当たり前という感じで。。。

ボーカルのKEIKOさんもマークもミュージシャンとしてプロ活動をしていたわけではなく、音楽のプロとしては僕だけだったので、すごくプレッシャーがあり、一生懸命作りましたね。

─ 小室哲哉

TK Friday#56より

KEIKOさんは小室哲哉主催オーディションがきっかけ、マークさんはファッションモデルやVJとして活動中、そんな3人が集まりglobeは結成、三者三様の存在感を盛り込むために、小室さんはどのような意識で曲を作ったのでしょうか?

イントロのピアノのバッキングの音がポイントでしょうかね。まさにこの音でした(と、YAMAHA Montageを演奏)。

あと、この曲は僕も結構歌っているんですけど、たった数行だけどなかなか覚えられなくてね。というのは、当時、難しい言葉を歌詞に入れるのが流行っていて。コロナ禍のボカロPとかもそういう傾向でしたよね。

で、当時、Mr.Childrenの桜井くんなどがやっていたと思うんですけど、彼は歌詞の中に四字熟語を入れるのが得意で、この曲もそういう意識を持って作詞をしたんです。なのでglobeの中でも漢字の使用率の多い歌詞だと思いますよ。

─ 小室哲哉

TK Friday#56より

「Feel Like dance」はTVドラマ『ひとりにしないで』の主題歌として起用されました。女性会社員を題材にしたドラマで、主人公は賀来千香子さん。そんなドラマの内容とKEIKOさんをオーバーラップさせて楽曲制作に臨んだそう。

厳しい社会の中で働く女性が、仕事が終わって自由になったときの感情を書きたかったんです。実際にそんな時間に聴いてほしかったんですよ。ちょっと前に“Get Wild退勤”というのもトレンドになりましたけどね笑

─ 小室哲哉

さらに作曲したときの状況について聞いてみました。

作ったのは東京のスタジオで、使っていたシンセはKORGの01/Wだったはずです。もしかしてTrinityかもしれません、シンセの中央にディスプレイが付いている機種で。スタジオには、窓の方に向いて3台のシンセがセッティングされていて、その隣にSSLのコンソールがありました。

それがどんな場所かな?と気になったら、H Jungle with tの「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~」のジャケット写真を見てもらえば分かりますね。あの場所です。いろんなドラマが生まれたスタジオなんです。

─ 小室哲哉

TK Friday#56より

そんな「Feel Like dance」は、リリース後、大きな反響を得て、ミリオンセラーに迫る売上を記録し、その後のglobeの快進撃を導くきっかけの曲になったのでした。最後に小室さんはこう締め括ってくれました。

曲ももちろん好きなんですが、歌詞をすごく丁寧に歌ってもらっているので、やっぱ泣けるというか。あまり歌詞にフィーチャーされない曲だと思うんですけど、個人的には上位に入るくらい、良くできているんじゃないかなと思いますよ。ちなみに“泣ける夜の公園は”の公園は、日比谷公園を想定して書いていたんです。

─ 小室哲哉

TK Friday#56より

以上、globe、Feel Like danceのお話でした!TETSUYA KOMURO STUDIOでは、この配信回のアーカイブもご覧いただけます!ライブ配信は毎週金曜日21時からです♪

Infomation

■小室哲哉の音楽世界を直接感じることのできる場所TETSUYA KOMURO STUDIOがオープン!このSTUDIOは小室哲哉とみなさんが 一緒に創る特別な場所です♪

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■小室哲哉がフルオーケストラと共演する「billboard classics 小室哲哉 Premium Symphonic Concert 2022 -HISTORIA-」が11月27日と12月9日に開催💫


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