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野球ファンとしてのあり方

6/1 私の大ファンである、安田尚憲選手が2打席連続のホームランを放ち、チームを勝利に導いた。大好きな選手のホームラン、こんなにもファン冥利に尽きる事はない。

やはり、野球の魅力というのは、ホームランとかスピードボールとか、誰が見ても、目に見えて凄いと感じるプレーに生まれる、これは間違いないと思う。

柳田選手、佐々木朗希選手…
わかりやすく凄い選手、これが野球人気を押し上げ、ファンが増え、野球界のレベルアップに繋がっている。素晴らしいことである。
しかし、悪い面として、選手はどうしてもその言動を無意識のうちにも気にしてしまう。これは、興行としての野球である以上避けられない性質ではあると思うが、この積み重ねが、意図せぬ所で選手の可能性を狭めている可能性があるのではないかと、危惧している。

安田選手の話に戻り、例として挙げると、わかりやすい。
高校時代から4番打者、スラッガーとして名を馳せた安田選手は千葉ロッテへドラフト1位で指名され、鳴り物入りで入団した。 
もちろん本人も、球団も、そして私の様なファンも、ロッテの4番を担いホームランを量産してくれることを夢に描いていたと思う。
只、現実はそう簡単にはいかない。4番に据えられた3年目は、次第点の成績は残したものの、入団時の期待に応えたとは言い難かった。プロレベルでのホームランバッターというのは本当に稀有な才能を持った一握りの選手が到達できる称号である。

もがき苦しみ、試行錯誤する安田選手に対して、SNS上では
"ホームランバッターなのだから"
「思い切りの良いスイングを」
「もっとドシっと構えて」
の様な言動が多く聞かれた様に、私は感じた。

ファンが選手に何を求めようとも、これは問題ないと思う。
ファンの期待、監督の期待、選手の期待、皆んな違って当たり前であるし、必要な事である。

では私たちファンは、選手に対してリスペクトを持った上で、振る舞いをしなければいけないのか。

自分の意見を "私は"  をベースにしてコメントをすることが重要だと思う。

例えば
上記の様な、
「ホームランバッターなのだから」
のようなコメントは、
英語にすると youが主語で始まる文章であり、勝手に相手の特性を断定してしまう風に捉えかねられない。
こういった無意識の「you≒あなた」ベースの文章が、選手に無意識の刷り込みをしてしまい、可能性を狭めることに繋がってしまっているのではないかと考える。

私たちファンが言うべきことは、

「私は○○選手にホームランを打ってほしい。」
「(私は)ドシっと構えても良いのではないかと思う。」 
の様に「I≒私」が思ったことを伝えるべきであると思う。
私ベースの文章は、意見であって批判・否定ではない。あくまでも自分の気持ちや願望を表すものだからだ。


snsが主流の時代、こうしたファンの心掛けが選手の成長、しいては野球界の発展に繋がってくると思うからこそ、一人ひとりが気をつけて、選手へリスペクトを持った発言をしてほしいと切に願っています。

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