岐路

まず最初に。
今回テーマが少し重くて、書き終わったタイミングで投稿するべきでは無いのかもしれない内容だなと思いました。

だけど、自分のバンドは活動休止。
現在ではサポートドラマー(フリーランスのドラマーみたいな感じです)であることから、

正規メンバーでは語れないであろう葛藤や、解散に至る理由を今の僕の立場だからこそ発信できるなと思い、投稿をすることにしました。

悪事をお許しください。
魔が刺したらこの日記は削除するかもしれません。

夢のない話のようですが、夢のある話です。
バンドだけじゃなくて、きっと夢追い人は共感してくれる内容もあると思います。

ぜひ最後まで読んでみてください。

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僕は正直、過去にバンド活動を辞めようと思ったことは何度もありました。

いっそ辞めてしまったほうが、今後のためかもしれない。

でも中には詳しい事情も知らないで、
『辞めないで、つづけてみろ』と無責任なことを言ってきます。

応援してくれる人の顔が浮かぶと、もっとその人たちのために頑張ろうという気持ちになれるのも確か。
ここまで追ってきたものを手放す怖さや、今まで応援してくれる人の期待を裏切ってしまう罪悪感があるのも事実。

わかってるけど、どうしようもなくそういう感情になる時がありました。ほんとダメで弱い人間です。

少し自分の話をさせてください。

僕は、音楽のもつ力の偉大さに心から感動した過去があるから、自分も世にそういう音楽を残したい。
そう思ったことがきっかけで音楽を始めました。

高校生のとき、重度のアルツハイマーを患う曾祖母がいました。孫の名前も、もちろん僕の名前もその頃には忘れてました。
そんな曾祖母に会いに行った時に、僕らに向かって歌と踊りを披露してくれたんです。
身近な人や、歩んだ過去については記憶がなくなってしまっているけど、歌と踊りは覚えていたんです。
僕はその場で感極まって涙が出ました。
音楽の力を痛感した瞬間でした。

僕は曾祖母のようにアルツハイマーになっても、誰の記憶に残る音楽をしたい。

これが人生最大の夢です。

その中で僕は作曲をしてみたり、いろんな楽器を触ってみたりしました。
ドラムを真剣に取り組むようになったのもこの頃です。

そうした取り組みの中で、痛いほど痛感するのが、
バンドを継続するのは本当に本当に難しい。
ということです。

楽曲を作ったり、演奏したりをするだけではなく、関係者との人間関係の構築、資金調達、マネタイズ、プロモーションなど表では評価されることのないことが山積みの中で、みんな夢と希望をもって今日もバンド活動をしています。

バンドというのは結婚に近い気がしていて、
違う畑で育ったもん同士が人生かけてパートナーになって、その中で
「楽曲」「応援してる方」「仲間」など、
活動の中で、産まれてくるかけがえの無いものができてきます。

我が子を愛するレベルで大切なものです。
そのためならどんなことも犠牲にできます。

そんな我が子を守るために必要な事は全てバンドにも置き換えれるなと思ってます。

例えば経済面の安定。
結婚して子供を育てる上では必須ですよね。

バンドでいうメンバー個人の生活基盤と安定と、バンドの活動資金繰りです。

矢沢永吉さんも言ってました。
魂を売らないために、音楽活動をする上で生活基盤を整える事は最優先。だからお金を稼ぎたい。

バンド活動をするためにお金を稼ぐんじゃなくて、まずは生活基盤を整えるためにお金を稼いで、その上で魂を売らない音楽を突き通す。

稼ぐ方法がバンド活動であればそれは願ったり叶ったり。だけど最初からそんな人は本当に一握り。
現実的にはそうできない人の方が多いと肌感覚で感じます。

その他にもパートナーとの関係が継続的であるかどうか。

相互の関係が好き同士である必要は全くなくて、尊敬できるかどうかが結構重要だと僕は思ってます。

尊敬は、人格を高く評価し敬うこと。

バンドに置き換えると、
演奏技術、歌声、作曲、キャラ(個性)、人間性とかですかね。

どこかにお互い尊敬があって、共通の目標のために音楽に向き合える関係。

他にもいっぱいあるけど、並べたらキリがない。

それらがどれか一つでもダメなら簡単に終わってしまう原因になるし、継続するにも労力や精神的疲労がある。

本当に難しい。
本当に難しいんです。。。

アーティストなんて変なやつめちゃめちゃ多くて、私生活だらしない人多いし、女関係だらしない人も中にはいるだろうし、金ないし。

でも本当にそれでいいんだろうかと長期的目線で一回踏みとどまって考えてみるのも僕は大切だと思います。

まぁこんなのは言うだけ無駄なことも重々承知で、失敗して学ぶことのほうが多いからこんな文章も僕の自己満でしかないんだけど、
長期的に継続できる活動ができた方がきっと悲しみを産まないし、結果的に自分のためになる。

人として堕落してる方がアーティスト感あるんですけどね。

それを僕も本当最近になって気づきました。

誰かが僕のように、周りが見えなくなったり、いろんなことに対しての余裕がなくなったり、すでに失ったものを取り戻せなかったり、なんのために生きているんだろうと思ったり、

そう思う事で気づくこともあるし経験としてはいいと思うけど、そういうことがあった時にもう一度自分を見つめ直して、改めて行動する力になれればなと思うし、僕にできることがあれば話を聞くくらいなら最低限できる。

冒頭で過去にバンド活動を辞めようと思ったことは何度もあると言いました。

だけど、音楽活動を辞めたことは事実として
音楽を始めてから一度もなくて、今後も僕は夢を追うだろうし、いいパフォーマンスをします。

今であれば「辞めないで、続けてみろ」という言葉の意味もわかる。

ただ、その言葉を解釈するのに
時間が沢山かかりました。

今日の僕の日記が誰かの参考に
もしなればなという思いです。

これを書きながら僕も自分に強く言い聞かせてます。


今日も見てくれてありがとう。

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