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#8. スリランカ旅行の話 前編

今は中々難しいがインド駐在中は数ヵ国へ足を運んだ。そして、コロナが無ければ昨年はネパールとマダガスカル、あとスケジュールが合えばウズベキスタンに行く予定だった。ちくしょうコロナめ。また自由に海外へ行ける日が待ち遠しい。

そんな鬱憤を晴らすべくたまにその時の写真を見返しているのだが、折角だから文章にも起こしてみようと思う。スリランカを旅行した時の話。ちなみにインド駐在の話はこちら。

スリランカはインド駐在員に人気の国。まずフライトアクセスが良い。自分がいたニューデリーからは約4時間、南部の方からだと1時間30分くらいで行ける(日本からは約9時間)。フライトは往復で大体4万円程(日本からは通常時で多分15万前後)。そして、綺麗なリゾートがあり(←これはまぁまぁ大事)、空気が綺麗で(←これは結構大事)、そして牛肉を食べることができる(←これは超ウルトラハイパー大事)。実際はインドの一部地域でも食べられるけどね。ただ、インド国内で牛肉のステーキを食べようと思ってもそう容易ではない。インド駐在員は、癒しを求めてスリランカへ行くのだ。

とりあえずフライトだけ抑えた。週末で2泊3日。さて、スリランカで何をしようかとネットをポチポチして30分。

「いいや、その内決めよう」

行きたい観光地だけ目処を立て、後は着いた時のノリで決めればいいかとPCを閉じる。1人旅なので誰に気を使う訳でもないし。

フライト当日。朝0200起きで準備をして0500頃空港へ到着。手続きを済ませ待合ロビーへ。現地到着後のスケジュールを考えていたらBoardingの時間になったので機内へ入る。

通路を進み席を見つけたが、自分の席にはインド人のご婦人が座っていた。「そこ(窓側)自分の席だよ」と言うと、じっとこちらを見ながら、一言も発せず徐にカバンからチケットを取り出して見せてきた。



いや、あんた通路側じゃん。



何なんそのドヤ?まぁ、こんなことはインドの国内出張で飛行機乗りまくってる中で何度も経験しているのでもはや何とも思わない。「OK, please please sir!!」とか笑顔で言われることもあるし。「Pleaseってか俺の席だから」っていうね。

無事に?席を移ってもらい着席。朝早かったので早々に熟睡し、起きたらまさに着陸するところだった。機内から出ると、小雨が降っていて少し湿気が多い。天候にはあまり恵まれなかったが、初めて訪れる国に心が弾んだ。

スリランカは観光VISAが必要な国で、これは事前のネット申請でも、到着後カウンターで申請する方法でも良い。自分は後者にした。そして、空港内へ入り近くの職員にVISA取得カウンターの場所を聞くと「いや、先イミグレ手続きが必要だよ」と言われた。え、そんなことある?どう考えても先VISAじゃんと思いもう1度確認したが、同じことを言われたので半信半疑ながらイミグレの列へ。そして自分の番になりパスポートを見た入国審査官が一言。



「先にVISAの取得が必要だよ」



だあああぁぁぁーっ!!やっぱそうじゃん!!!俺が話を聞いた彼女は誰だったの?制服着てて回答に全く迷いが無かったけど、職員じゃないの?何?コスプレ中?キッ○ニアかここ?そんな訳で列を離れ、VISAを取得(3分程で完了)し、再度列に並び、入国スタンプを受けいざ入国。空港に到着してからここまでで既に1時間が経っている。

そして、出口手前でSIMカードを買い(Dailyプランは無かったが8GB/Dayの2週間プランで約500円)、目的地への移動費用の大体の相場を確認し、付近でたむろしていたタクシーへ声をかける。
料金を聞いたら、調べた相場感より安かったのでそのまま乗り込む。個人的にこういう時料金交渉にあまり時間を使いたくない。相場からかけ離れていたら交渉するし、それでも高ければ絶対乗らない。また、数十~数百円の話のことが多く時間が勿体無いし、何よりそれでもし何か不快な思いをすることになったらその方がよほど嫌だ。

向かったのは空港から1時間程のぺター(Pettah)市場。コロンボ最大の市場で庶民の台所。日用品から雑貨、民族衣装まで豊富に揃う活発な商業地区である。ところで、タクシーに乗って驚いたが運転手はとても英語が上手だった。なぜそんなに流暢に話せるのかと聞くと、「スリランカは観光産業が盛んで、観光客相手の仕事をするから勉強したんだ」と言っていた。彼は博識で日本車や歴史の話ができ大変有意義な道中だった。ちなみに、かなり前の記事だけどスリランカの観光等に関してはこのリンクが分かりやすいのでご参考まで。

そして無事ペター市場へ到着。運転手へお礼を言い、料金とチップを払いその場を後にする。ここから2泊3日の旅が始まる。(後編へ続く)

End.


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