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建築士が撮る建築写真

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建築写真のことについてのマガジンです。
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記事一覧

明暗差を美しく見せる建築写真の撮影、現像方法

ある晴れた日の撮影。 直射日光が窓から射し、室内との明暗差が大きくなる時がある。 何度シャッターを切っても、目で見ている様子が全然撮れないことはないでしょうか。 外の明るさに合わせて撮ると、室内は真っ暗。 室内の明るさに合わせて撮ると、外は真っ白。 この現象は、写真業界では白飛び、黒つぶれと言います。 今回は、室内外の明暗差が大きくても、白飛びも黒つぶれもしない撮影テクニックをご紹介。 なぜ目で見た通りの写真が撮れないのか人の目と脳は、カメラよりも優秀です。 目から得た光の

購買心理を動かす建築写真の基礎とは

一級建築士として建築設計の仕事からwebマーケティング会社に転職し、複業で建築写真専門の写真家をしている鶴見です。 一級建築士がなぜwebマーケティング会社!?という疑問があるとは思いますが、それは別のnoteでご確認ください。 今まで設計の仕事で作り手の気持ちを理解しながら、写真家としてその意図を表現する写真を撮っていました。 そしてwebマーケティング会社に転職した今、それを的確に伝えるPR手法について日々考えています。 大切なのは、購買心理を動かす建築写真になっている

撮影機材一式をご紹介

写真は被写体によって使う道具が異なります。 適切な機材準備をすることで、最適な撮影が可能です。 カメラ、レンズ以外にも撮影に必要なもの、あったら便利なものがあります。 今回私が建築写真を撮影する際に使うものを一挙ご紹介します。 撮影テクニックは、マガジンの他の記事を参考にして下さい。 1.カメラボディカメラはNikonD750を使用しています。 一眼レフカメラを初めて買ったのがNikonで、その後ずっとメーカーを変えていないだけなので、Nikonである理由はありません。 カ

建築写真を上手く撮るコツ

一級建築士として設計の仕事をしながら、写真家として複業をしている鶴見哲也です。 私が最も得意とする写真のジャンルは、建築写真です。 建築への理解があり、設計意図を汲み取る力があるのが理由です。 そんな私が考える建築写真を上手く撮る3つのコツをご紹介します。 今までの記事は、マガジンをご覧下さい。 1.窓から光と風景を取り込む構図1つ目のコツは、窓を活かした構図です。 建築士が窓を配置する際、そこからの光の入り方や見える風景を意識しています。 例えばこの写真です。 ロの字型

リノベで気になるBefore-After

1.リノベーションを理解する近年、国土交通省が既存ストックの有効活用を促すようになってから、リノベーションという名前が建築業界を飛び越えて一般化してきた。 朝のニュースやお昼のワイドショーでも特集されるようになっているからだろう。 そういった番組ではリノベーションという言葉が、オシャレワードの一つとして紹介されていることが多いので、リフォームとリノベーションの言葉の意味の違いについておさらいしておきたい。 『一般社団法人 リノベーション住宅推進協議会』の定義<リフォーム

照明は点ける?点けない?

このマガジンは建築士である私が、どのような考えで建築写真を撮っているかご紹介するものとなっています。 クライアントである建築士が欲しい建築写真のヒントになればと考えています。 建築空間には2種類の光源があります。 外の自然光と照明器具の人工光です。 今回は人工光の扱いをどう考えて撮影しているか解説します。 1.照明器具の役割を考える照明器具はなぜ必要なのか? それは暗い場所を明るくするためですね。 そのため夜の建築写真を撮る時は、必ず照明を点けます。 当たり前なんですが

外観写真を美しく見せるコツ

このマガジンは建築士である私が、どのような考えで建築写真を撮っているかご紹介するものとなっています。 クライアントである建築士が欲しい建築写真のポイントのヒントになればと考えています。 今回は外観写真の話。 1.外観写真を撮る下準備建築写真の依頼を受けた時に、クライアントである建築士に必ず図面を送ってもらいます。 日頃建築士として図面を描く側の仕事をしているため、図面を読んで空間を事前に把握できるのが私の売りの一つでもありますが、誰でも外観写真を上手く撮れるようになるため

これは建築写真?現場で試されるスナップ力

建築士が撮る建築写真ってことで、今まで3つの記事を書きました。 三脚に立てて絞って撮る等の技術的な話は置いといて、どう伝わるかやどんな印象を与えるかについて書くようにしています。 撮影で気を付けている「建築士である私自身が撮って欲しい写真」という建築士目線の写真を、写真家でもある私がどう考えて、読み取って、撮っているのか解説するマガジンになっています。 良かったらマガジン登録お願いします。 今回はタイトル写真に選んだような宝箱の写真のようなものが建築写真なのかどうか?なぜ撮

建築写真、真っ直ぐ撮る?斜めから撮る?

1.写真の構図前回は建築写真に人を入れるか、入れないかについて書きました。 何を伝えるかによって人がいた方が良かったり、いない方が良かったりという違いがありますといったnoteでした。 今回は建築写真でよく見る構図の違いについて書いてみます。 そもそも構図とは、写真の中に被写体をどのようなバランスで配置するかで、そのバランスには美しく見える鉄板があります。 鉄板には三分割、二分割、日の丸、三角、シンメトリー、S字など10種類ぐらいはあります。 一般的な写真に関する構図は他の

建築写真に人は必要か不要か

1.建築写真とは建築写真についてWikipediaで調べてみると、”建築物を撮影した写真のこと”とある。当たり前か(笑) 垂直水平(あおり補正)の静的な写真で、余計なものを消して設計意図を説明できる写真が好まれるのはその通りだ。 フィルムの時からシフトレンズを使ってあおり補正をしていることが多かったが、今ではAdobeのPhotoshopやLightroomと言う優秀なソフトが自動であおり補正をしてくれたり、簡単な操作で補正ができる非常に便利な時代だ。 不要な電線なんかも簡単

建築士がなぜ建築写真を撮るのか

1.建築写真の必要性建築って完成するまで全体像が分からないものです。 各仕上げのサンプルやイメージパース、図面等の資料でクライアントに提案し、共感を得て一緒に完成に向かっていきます。 では、クライアントはどうやって設計事務所や施工会社を選ぶのか? それは過去の実績を見て選びます。 過去の実績を示すために、今までの仕事を見てもらうことが最も良いですが、そこに住んでいる人や働いている人、企業自身等の都合によって見れない場合が多いです。 そこで必要になってくるのが、建築写真です。