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関東の落語スタイルもいいよね

関東のお笑いスタイルの伝統と言えば、たくさんのお客さんの前で1人で語る落語。小刻みにお客さんの心を掴み、瞬発力のあるたくさんの笑いをかっさらう関西漫才とは別世界で、昔からの伝統的な話を語り継ぐ「じっくり聞きたいオチのある伝えばなし」という印象が強い。

どのようにして、こうした1人語りスタイルになったんだろうと思いふけって考えてみると、昔は…
・リアルタイムニュースを知らせる人に人が集まった
・昔話を面白く脚色する名人に人が集まった
・お寺の和尚さんの説法に人が集まった
などが始まりなのかなぁと想像する。

関西漫才のように「まず話相手を笑わせる」ところから始まって、それを聞いている人までも笑わせようというスタイルとはやはり路線が違うのだろう。どっちが良いかは比較するものではなく、どっちが聞きたいかによる別の演芸なので、比較はあまり意味がない。最近は皆忙しいので、関西漫才のように短い時間の中で笑かせてほしいニーズのほうが大きいと思うので、関西漫才のほうが人気があるように見える。

一方、演劇や紙芝居的な「オチ」のあるストーリーをじっくり楽しみたい気持ちの時は、落語を聞いてみたい。すぐに笑いが欲しいわけではなく、歳を重ねた名人の味わい深い声の抑揚、表情、身振り手振りなどを楽しむにはもってこいなのだろうが、観る側の人にも人間としての落ち着きも必要なのだろうと思う。

なんだろう。最近、落語が聞いてみたくなってきた。歳を取って落ち着きが出てきた証拠なのか。笑

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