僕と感染症

僕は今まであまり大きな病気に罹(かか)った事が無かった。

とは言いつつも、

高校3年の頃に家族の残飯処理係として人の食べ物を率先してバクバク食べて腸に負担のかけ過ぎで【盲腸】手術をした事はある。

なので「罹った事が無い」とハッキリ書けば嘘にはなる。

しかし本当にあの手術から約12年間一切何の病気にも罹った事は無い。

そんな絵に描いたような健康体な自分だったが、先月 自分の記念すべき誕生月でもある【5月】上旬に急激に喉の状態が悪化した。

人生で最初で最後のお祝いの【三十路】突入記念日の5月4日を迎えた時も喉を痛めていた。

今でもハッキリ覚えている。
ある大喜利イベントから帰宅していきなりだ。

唾を飲み込む事でさえ苦痛で、それからはあんなに大好きだった食事もほとんど摂る気になれず、冬と春で体重が太っていた自分だったが、みるみる5月中旬過ぎまで顔が痩せていった。

声も思うように出ない。
唾を飲み込むのも痛い。

なので横になって寝たい。

唯一、喉が痛くない瞬間は睡眠の時だけだ。
なので睡眠だけを日中ダラダラし続けるが、

長時間睡眠による頭痛の発症。

しかも丁度発症したのがゴールデンウィークの真っ只中で、どこの耳鼻咽喉科も開いてないという緊急事態。

ナビアプリで「あ、この耳鼻咽喉科なら開いてる!」と思い、頭と喉を痛ませながら自転車を漕いで行くも結局そこも【休業中】で、ただただアップロードしてなかっただけだったというパターンも何度もあった。

それにより喉が痛過ぎて「バイトの休みが休みになってない」という日々が2週間近く続いた。

そして時が経ち、喉の痛みが和らいで来たとしても人と何かを喋る度に必ず咳き込むようになった。

頭に浮かんだ長文が喋れないのだ。
必ず10文字ぐらいで咳が出るので一回一回止まってしまう。

その症状によりバイトを早退させて貰ったり、ライブをキャンセルさせて貰ったりと色んな人に迷惑をかけた。

僕の今までの記憶では急に「声が出なくなった」「出づらくなった」といった経験は幾度かあった。

でもそれはエアコンが原因だったり、声の出し過ぎだったり色々と理由は分かっていた。

しかし今回はただただ仲の良い芸人とただただ大喜利イベントに行っただけ。

なのにその帰りに約一カ月弱も治らない喉の不調が発症した。

その謎だけが完治した現在もずっと違和感を抱えていた。

そして最近同じバイト先の人に笑い話がてら、
この話をした。

するとその人は言った。

【それコロナだよ】って。

僕は目から鱗だった。

「そんな筈が無い。自分に限ってそうなる訳が無い。」
僕は思った。

でも今、改めて思い返してみると理由が確かにそれしか無かった。

これまでの声枯れと比較して、確かに期間が長かった。
中盤以降の咳き込む期間も含め。

その人もつい最近コロナに感染していたらしく、
その人の話によると
僕の症状は【コロナの後遺症】が発症したパターンみたいだ。

熱はほぼ出ていなかったので何の疑いも無かったが、熱は出ないけどずっと身体の中にコロナが居て、それが抜けた後に後遺症として喉を中心に痛ませ始めたみたいな感じらしい。

そう考えたら今までの症状も全て腑に落ちる。

今までのコロナウイルスは症状が強かったから、広範囲に行き渡りづらかったけど、今は症状が弱まって広範囲により広く行き渡るようになったみたいな事も言っていた。

まぁ兎にも角にも。

治って良かった。咳も。頭も。
やっぱ自由に喋りたい。
お笑い芸人なんで。
途中で咳き込まずに。

これを機にちょっとマスクをつけ始めようかなと思いましたが、今すんげぇ暑いので無理だった。

ちょっと前に働いていたバイト先のおばちゃんに言われた。

「身体の管理をしないあんたが悪い」と。

でも僕はコロナが流行るずっと前から
インフルエンザが流行る時から
ずっと【手洗いうがい】は欠かさずしていた。

自分が上京する前から。

理由は母にうるさく言われていたから。

「手洗いしないと手が汚い」と。

それのお陰で熱も風邪もあまり発症する事が人生において少なかったんだと思う。

そんな気をつけてる自分が今更この5類に引き下がった今のタイミングでコロナに罹ってたとは夢にも思わなかった。

なので本当に誰にも感染するし、色んな発症の仕方がそれぞれあるんだという事を皆さんには覚えて帰って欲しい。

そして必ず手洗いうがいを忘れないで欲しい。

本日はこんな自分の拙い長文を黙読してくださってありがとうございます。

僕も以後気をつけます。

皆さんもお気をつけください。

じゃあ失礼します。

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